パナソニックは25日、光学60倍ズームレンズ搭載のデジタルカメラ「LUMIX DC-FZ85」を発表した。3月10日から発売する。価格はオープン、推定市場価格は47,000円前後(税別)。
20mm~1,200mm(35mm判換算)という光学60倍ズーム(超解像iAズーム時120倍)が可能な、レンズ一体型デジタルカメラ。搭載レンズ「LUMIX DC VARIOレンズ」は、12群14枚(非球面9面6枚)、F値はF2.8-5.9となる。画像処理エンジンとして新ヴィーナスエンジンを搭載し、秒間30コマ連写の「4Kフォト」撮影が可能だ。4K動画撮影にも対応した。
独自の空間認識技術「DFD(Depth From Defocus)テクノロジー」と、精度の高いコントラストAFによる「空間認識AF」を搭載。AF速度はW端で0.09秒、T端0.10秒と高速化している。マクロモードでは被写体に1cmまで寄っての撮影も可能。
「4Kフォト」は3つのモードを備え、「4K連写」は動きの速い被写体の一瞬を捉えたい写真に向く。「4K連写(S/S)」は、いつ発生するかわからないシャッターチャンスに備えるモードだ。「4Kプリ連写」は、ボールを投げる瞬間などのシャッターチャンスに合わせて使うと効果的としている。
「4Kフォト機能」を利用した「フォーカスセレクト&フォーカス合成」モードは、撮影後に好きなフォーカスポイントの写真を選べる機能。これを使うことで、「フォーカスセレクト」モードで撮影後、フォーカス位置の異なる複数の画像を合成して、ピント範囲の広い写真を作成できる。
主な仕様は、撮像素子が有効1/2.3型高感度MOSセンサー、有効画素数が1,810万画素、ISO感度が80~3200(拡張設定でISO6400)、シャッター速度が最高1/6,000秒(電子シャッター)。背面ディスプレイは104万画素3.0型タッチパネル。記録メディアにはSDXCメモリーカードを利用する。
記録形式は静止画がJPEG / RAW、動画がAVCHD Progressive / AVCHD / MP4。IEEE802.11b/g/n対応無線LAN機能も搭載する。バッテリーは内蔵で、CIPA準拠の撮影可能枚数は約330枚、動画の実撮影時間は約50分。本体サイズは約W130.2×D119.2×94.3mm(突起部を除く)、重量は約616g(バッテリー、メモリーカード含む)。