日本映画製作者連盟(映連)は1月24日、2016年の映画概況を発表した。総興行収入は前年比8.5%増の2,355億800万円となり、比較可能な2000年以降で最高額を記録した。増加は3年連続。
興行収入1位は『君の名は。』
興行収入の内訳は、邦画が同23.5%増の1,486億800万円(構成比63.1%)、洋画が同1.2%減の869億円(同36.9%)。平均入場料金は1,307円(前年1,303円)。入場人員は同8.1%増の1億8,018万9,000人と、1974年以来、42年ぶりに1億8,000万人を上回った。映連は「お客さんが有料のもの、いい映画にお金を払おうという気分になってきたことが一つの要因」と分析している。
公開本数は1,149本(前年1,136本)で、このうち邦画は610本(同581本)、洋画は539本(同555本)。スクリーン数は3,472スクリーン(同3,437スクリーン)だった。
興行収入のトップ3をみると、邦画の1位はアニメーション映画『君の名は。』の235億6,000万円、2位は『ゴジラ』シリーズ最新作『シン・ゴジラ』の82億5,000万円、3位はアニメーション映画『名探偵コナン 純黒の悪夢(ナイトメア)』の63億3,000万円。
洋画の1位は『スター・ウォーズ』シリーズ最新作『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』の116億3,000万円、2位はアニメーション映画『ズートピア』の76億3,000万円、3位は同じくアニメーション映画『ファインディング・ドリー』の68億3,000万円となった。
興行収入10億円以上の作品は、邦画が43本、洋画が19本だった。