ロート製薬はこのほど、「子どもの花粉症調査」の結果を明らかにした。同調査は2016年11月15日~20日、0歳~16歳の子どもを持つ親1,872人(その子ども2,835人)を対象に、インターネットで実施したもの。

自分の子どもは花粉症だと思いますか?

自分の子どもは花粉症だと思うか尋ねたところ、21.0%が「花粉症だと思う」、10.5%が「花粉症も通年性アレルギー鼻炎も両方だと思う」と答えた。合わせると31.5%の親が、自分の子どもが花粉症であると実感していることがわかった。症状が出る季節は、「春」(85.8%)、「夏」(10.7%)、「秋」(39.0%)、「冬」(12.9%)となっている。

現在子どもが該当すると思うアレルギー症状について聞くと、「花粉症」(31.5%)は「アトピー性皮膚炎」(9.9%)の3倍以上という結果となった。

現在子どもが該当すると思うアレルギー症状

口腔(こうくう)アレルギー症候群の症状である「果物を食べると、口やくちびる、のどにかゆみや、ピリピリ感・イガイガ感を感じる」という症状を、子どもが感じたことがあるか尋ねたところ、13.5%(397人)が「感じたことがある」と答えた。「子どもは花粉症である」と回答した924人に同様の質問をしたところ、20.6%(190人)が「感じたことがある」と回答している。

「果物を食べると、口やくちびる、のどにかゆみや、ピリピリ感・イガイガ感を感じる」という症状を、子どもが感じたことがありますか?

「果物を食べて口やくちびる、のどにかゆみやピリピリ感・イガイガ感を感じたことがある」と答えた397人に、症状が起きた時に食べていた果物を尋ねた。その結果、もっとも多いものは「リンゴ・桃・キウイ」(45.3%)、次いで「その他の果物」(41.3%)、「メロン・スイカ」(31.5%)という順になった。

しかし、「花粉症」の実感があり「果物を食べて口やくちびる、のどにかゆみやピリピリ感・イガイガ感を感じたことがある」と答えた190人で最も多いのは「リンゴ・桃・キウイ」(50.0%)、次いで「メロン・スイカ」(38.9%)、「その他の果物」(35.8%)となっている。

かゆみが出たときに食べていた果物

花粉症の症状のある子どもは、臨床現場で口腔アレルギーを引き起こしやすい食物として、ハンノキ・シラカバなどの花粉との関連性が報告されている「リンゴ・桃・キウイ」や、カモガヤ・ブタクサなどの花粉との関連性が報告されている「メロン・スイカ」を食べてかゆみを感じる割合が高くなっていることが分かった。