ダイエットは女性の永遠のテーマと言っても過言ではない。分厚い服に身を包んでいる寒い冬はいいが、これから春に向けて衣服が薄くなってくると、嫌でも体のシルエットがわかるようになってくる。年末年始の飲み食いで体重が増えたままで、一向に落ちる気配がない人もいるだろう。そんな人たちに栄養士が考案した簡単なダイエット方法を紹介しよう。
海外のさまざまなニュースを紹介する「MailOnline」にこのほど、「1日5食で体重を落とすダイエット法」に関するコラムが掲載された。そのダイエットとは、英国の栄養士、アンジェラ・ダウデン氏が考案した「5:5:5ダイエット」と呼ばれるものだ。
5:5:5ダイエットは規則正しく食事間隔を空けつつ毎日5食を食べるダイエットで、長期的に取り組みやすく、リバウンドのリスクも少ないと考えられている。毎日5回にわたり、繊維が多く炭水化物が少ない緑色の果物と野菜(80g)5種類を摂取するダイエットで、2週間で2kg(5ポンド)の減量が可能になるという。雑誌Woman's Dayは、実際にこの方法で2kgのダイエットに成功した人がいると記している。
5:5:5ダイエットの典型的メニューの一例を紹介しよう。
朝食……ブルーベリーと脂肪ゼロのヨーグルトにスライスキウイ
昼食……サーモンフィレにサラダとザジキの付け合わせ
夕食……ラムチョップに野菜とクスクスの付け合わせ
軽食……バナナやナッツ、レーズン
慣れてくれば、身体によい独自の食事を作ることもOKだ。注意点は「一日に5回食べる」「食事の直前に軽食を食べない」「適度な分量を食べる」「甘い飲み物を控える」など。
もちろん、この5:5:5ダイエット以外にもさまざまなダイエット法がある。例えば「5:2ダイエット」は、1週間のうち5日は通常通りの食事をしたうえで、2日間だけ摂取カロリーを通常の1/4に減らす手法。男性ならば600kcal、女性ならば500kcal程度に抑えないといけない。人により個人差はあるが、開始3カ月で最高5~6kgの減量に成功した人もいるとのこと。
「軍隊ダイエット(Miltary Diet)」はより厳しく、議論の余地があるダイエット法だ。週に3日間は摂取カロリーを約1,000kalに抑え、その次の4日間は通常通りの食事をすることで、4.5kgの減量を目指す。以下がいわゆる「ダイエット日」のメニューだ。これで約1,000カロリーの計算になる。
朝食……卵1個、トースト1枚、バナナ半分
昼食……コテージチーズ1カップ、固ゆで卵1個、ライスケーキ5個
夕食……ハム200g、ブロッコリー1カップ、ニンジン半カップ、バナナ半分、バニラ・アイスクリーム半カップ
しかし、専門家は「極端なダイエットをすると空腹モード時に脂肪をため込むようになる」と警告している。例えば人によっては、普段の食事を一気に減らして5:5:5ダイエットを実行するのは返って逆効果になる可能性もある。
そのような場合は徐々に食事量を減らしたり、よく咀嚼(そしゃく)して満腹感を得るようにしたりするなど、自分に合った工夫を施してこれらのダイエットにトライするのがいいだろう。
※写真と本文は関係ありません
記事監修: 杉田米行(すぎたよねゆき)
米国ウィスコンシン大学マディソン校大学院歴史学研究科修了(Ph.D.)。現在は大阪大学大学院言語文化研究科教授として教鞭を執る。専門分野は国際関係と日米医療保険制度。