演出家でタレントのテリー伊藤が24日、TBS系情報番組『白熱ライブ ビビット』(毎週月~金8:00~9:55)に生出演。脳リンパ腫のため21日に死去した俳優の松方弘樹さんとのエピソードを語った。
番組では、映画『仁義なき戦い』シリーズやドラマ『名奉行 遠山の金さん』シリーズなど、松方さんの代表作を紹介。また、俳優がバラエティに出演した草分け的存在であるとし、『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』での活躍についても取り上げた。
当時、『元気が出るテレビ!!』の演出を担当していたテリーは、松方さんの起用は日本テレビの意向だったと告白。「松方さんはビッグネーム。バラエティにも出たことないし、今とは時代が違うので、松方さんの良さをうまく引き出せるか不安だった」と打ち明けた上で、「松方さんは『自分はバラエティ初めて。新人なんでよろしく』と言ってたけしさんを立て、たけしさんも松方さんのことをリスペクトしたので、すごくいい形になった」と振り返った。
『仁義なき戦い』のヤクザのイメージの強い松方さんだが、テリーは松方さんから「新幹線に乗っていると、『仁義』のときはお客さんが俺の目を一切見なかったけど、『元気』に出てからみんな僕を見てニコニコするようになった。けっこう俺、うれしいだよな」と言われたエピソードも披露。「本当にすごい僕らを引き立ててくれて豪快な方でした」としのんだ。
また、「『元気が出るテレビ!!』を離れてよそのスタジオで演出をやっていると、松方さんから差し入れがすごいんです。びっくりするくらいの差し入れを何十年もやってくれてました」とテリー。さらに、「自分で稼いだお金を全部映画につぎ込んでいる部分もあった。バラエティもそうですけど、映画人としても最高の人でしたよね。ずっと現役でしたよね」と称えた。