房総観光キャンペーン「ちょっとひと息、房総休日。~春びより~」の一環で、蒸気機関車D51形498号機を使用した臨時列車「DL勝浦」(往路)・「SL館山」(復路)が21日に館山~勝浦間で運転された。「DL勝浦」「SL館山」は22日も運転される。

蒸気機関車D51形498号機牽引の「SL館山」。ヘッドマークも掲げられた

JR東日本千葉支社は昨年も房総観光キャンペーンの一環で、D51形498号機を使用した臨時列車を佐原~銚子間で運転した。今年はD51形498号機と12系客車6両、ディーゼル機関車DE10形の編成で、南房総の内房線・外房線を走る臨時列車を設定。1月21・22日の2日間運転され、「DL勝浦」はDE10形牽引で館山駅8時54分発・勝浦駅11時42分着、「SL館山」はD51形牽引で勝浦駅13時18分発・館山駅15時42分着とされた。

当日は館山駅で「DL勝浦」出発セレモニー、勝浦駅で「SL館山」出発セレモニーが開催され、館山駅・安房鴨川駅・勝浦駅で「SL館山運転記念入場券」の販売(1月21日のみ)も行われたという。地元によるおもてなしも行われ、勝浦駅では地元特産品の販売をはじめ、勝浦市マスコットキャラクター「勝浦カッピー」、千葉県マスコットキャラクター「チーバくん」、JR東日本千葉支社マスコットキャラクター「駅長犬」が登場しての出迎え・見送りも。駅周辺は多くの利用者でにぎわった。

往路は「DL勝浦」として、ディーゼル機関車DE10形1704号機の牽引で館山駅から勝浦駅まで運転された

「DL勝浦」「SL館山」はともにオリジナルのヘッドマークを掲げて運転。SL列車の運転に合わせて「SLに手を振ろう」プロジェクトも実施され、沿線では鉄道ファンらに加えて地元住民も多く集まり、汽笛を鳴らしながら通過するSL列車に手を振っていた。