「Bamboo Slate」は、使う紙を選ばないスマートパッド。3カ月ほど使っているうちに付属のメモパッドが減ってきたので、他のメモパッドやノートで使ってみることにした。

Bamboo Slateと紙の仲間たち

市販のメモパッド

改めての説明となるが、「Bamboo Slate」には2つのサイズがあり、largeはA4、SmallはA5のメモパッドに対応する。サイズが合えば、どのメーカーのメモパッドでも装着でき(ただし厚さは8mmまで)、コンビニや文房具店などで入手しやすいメリットがある。100均のメモパッドを使えばかなりコストが抑えられる。ただ、台紙が厚いと差し込みにくく、取り外しに苦労することもあった。とくに高級すぎるメモパッドでは注意が必要だ。

どんなメモパッドを使うかは、一般のノート選びと同様、個人による差が大きいだろう。紙質や罫線にこだわりがあるか、書いた紙をどう活用するのか、それとも紙はあくまでもデジタル化するための下地にすぎないなど、利用スタイルや趣味嗜好に左右されるだろう。

ド定番のコクヨ「キャンパス」シリーズのノートパッド(S5)を装着。裏の台紙が厚く、着脱は少しきつめ

よく見かける方眼タイプ。罫線のタイプ、無地を選べる自由度がある

横に開くタイプのノート

ページを横に開く普通のノートも工夫すれば装着は可能だ。裏表紙を切るか別の厚紙を貼り付けて、スリットに差し込めばOK。カバンの中などで勝手に開かないようゴムバンドが付いているノートであれば、そのゴムバンドを「Bamboo Slate」本体にかけて固定することができる。

問題は、左側のページに書いてもデジタル化されないこと。右ページのみを使うか(もったいない感じがしてしまう)、左ページをアイデア出しのメモとして使い、右ページに清書するというような使い分けすることになるだろう。

とはいえ、横開きノートのメリットも実はある。「Bamboo Slate」はスリットから上の部分も読み取りの対象エリアなのだが、メモパッドでは上部の1.5cmほどが綴じられており書くことができない。そのため、パッドの上から書いても転送されたデータには余白ができてしまう。横に開くノートであれば、上の余白が発生しないのだ。

ゴムバンドで閉じるタイプのノートは、そのゴムで固定可能

裏表紙に切り込みを入れて装着。紙の厚さによっては不安が残る

裏紙だって使っちゃう

普段から「Bamboo Slate」を使っていると、書いた紙をすぐ捨てることも多い。ちょっと「もったいないな」と思うこともあるのだが、そんな節約家にお勧めしたいのが裏紙の活用だ。筆者は普段からコピーの裏紙などをメモ書きに使用しているが、それを「Bamboo Slate」に使ってみた。ホチキスで綴じて差し込むだけ。実質的なコストがゼロなので、書き損じたらもったいないという意識がなくなり、より自由にアイデアなどを書き散らせる。

一度プリンターやコピーされた紙なので、「しんなり」しているのもいい(洗いざらしのシャツ的なやさしさがある)。外で使うとなると見た目の貧乏くささが気になるので、自宅オンリーだが普通に使える。

アイデアと紙の質は必ずしも関係しない。世界を変えたアイデアが、最初はレストランの紙ナプキンに書かれたなんて逸話もある。そのうち言ってみたいですね、「このアイデアはコピーの裏紙に書き殴ったんですよ。紙は捨てましたがデータはこれです」と。

コピーの裏紙を半分に切った自作メモパッドを装着。ホチキスで綴じるため、16枚?20枚が限度か