阪神電気鉄道と阪急電鉄は、大阪神ビルディングおよび新阪急ビルを建て替える「梅田1丁目1番地計画」において、今月16日に両ビルの敷地の間にある道路上空利用部分の建築工事に着手したと発表した。
同計画は、道路を挟んで隣接する2つのビルを取り壊し、新たに「梅田1丁目1番地計画ビル」(仮称)を建設するというもの。両ビルの敷地間の道路上空を活用し、一体化したひとつのビルとする。地下3階、地上38階建て(約190m)で、延床面積は約26万平方メートル。阪神百貨店やオフィスなどが入居する予定。
一連の工事は2014年10月の新阪急ビル解体工事を皮切りに順調に進み、昨年12月には旧・新阪急ビル敷地において計画建物の上棟式を行ったばかり。新ビルの大きな特徴といえる道路上空部分の工事に着手したことで、2022年の竣工に向けてさらに大きく前進した。
なお、新ビルの道路上空利用は、2011年の都市再生特別措置法の改正による規制緩和にもとづくもので、同法改正後、この特別措置を適用した工事着手は同計画が初めてだという。