JALグループは1月19日、2017年度の路線便数計画を発表。国際線は羽田空港昼間時間帯の国際線発着枠を活用し、4月1日より羽田=ニューヨーク線を週7便運航で開設する。その一方で羽田=ホノルル線は運休し、羽田発着から成田発着に変更。JL780/789便として運航を継続する。
羽田=ニューヨーク線には777-300ER(SKY SUITE仕様)を導入。JL006(10:40羽田発/10:35ニューヨーク着)とJL005(13:10ニューヨーク発/翌16:25羽田着)での運航となる。また、北米=アジア間の需要の取り込みを強化するため、成田=ニューヨーク線の成田午後発着便を現在のボーイング787-8(SKY SUITE仕様)からボーイング777-300ER(SKY SUITE仕様)へ大型化し、ファーストクラスサービスを開始する。
そのほかの国際線として、1月よりロシアのビザ発給要件が緩和されたことを受け、今後さらなる日本=ロシア間の需要増加を見込み、成田=モスクワ線を増便。7~10月は毎日運航を行う。JALは4月に東京=モスクワ線就航50周年を迎え、今後も二国間の交流促進に努めていくという。
需要が旺盛なハワイ路線については、高需要期に成田=ホノルル線を1日最大5便、関西=ホノルル線を1日最大2便に増便。また、年末年始に実施したホノルル線のファーストクラスサービスへのニーズを受け、夏の高需要期にも成田発着路線においてファーストクラスを設定する。
国内線は、対象機材全機(日本トランスオーシャン航空機を除く777-300、777-200、767-300、737-800)において対応が完了した「JAL SKY NEXT」サービスによる商品・サービスの品質強化を継続展開し、羽田発着路線を中心として季節需要に適合した運航を行う。
また、伊丹発着路線を中心に、「クラスJ」および無料Wi-Fiビデオプログラムサービスを備えたエンブラエルE190での運航路線拡大を図り、鹿児島県内の離島路線には、4月下旬より順次、新機材ATR42-600を投入する。那覇発着路線では、ボーイング737-800の運航路線拡大により、「JAL SKY NEXT」サービスを拡充。沖縄県内を中心とする離島路線では、ボンバルディアDHC-8-400CCを順次展開し、旅客、貨物双方の需要に対応していく。
その他路線では、2014年度から実施している季節運航路線を2016年度と同規模にて運航。また、プロペラ機材からリージョナルジェット機材への移管を進め、提供座席数の増加などにより観光需要の喚起を図り、地域経済の活性化を後押しするという。