ANAグループは1月19日、2017年度の航空輸送事業計画を発表。国際線は羽田=ジャカルタ線と成田=成都線を増便し、羽田=香港線を減便する。国内線では、中部=宮古線を新規就航するほか、岩国=沖縄線の再開などを計画している。
国際線に関しては、羽田空港の深夜早朝時間帯を活用し、羽田=ジャカルタ線を増便する。ANAは現在、すでに羽田から東南アジア(ASEAN)の6都市へと就航しているが、今回の増便に伴い、シンガポール・バンコクに加え、ジャカルタにも1日2便(往復)の運航となる。運航ダイヤについては、既存の「羽田空港午前発」「羽田空港朝着」に加え、新たに「羽田空港深夜発」「羽田空港夕方着」便を設定する。
また、ANAでは現在、北米(米国本土+カナダ)・欧州・オセアニアに運航する全ての便において、フルフラットシートを装着したビジネスクラスおよびプレミアムエコノミーサービスを提供している。今後はアジアにおいても、飛行時間が長い東南アジアやインドに運航する便を中心に、ビジネスクラスのフルフラット化およびプレミアムエコノミーサービスの導入を推進していく。
10月末までに、ビジネスクラスのフルフラットシートおよびプレミアムエコノミーサービスを提供するアジア路線を8路線11便に拡大するほか(3月末は7路線10便)、ホノルル線においても、9月からは全ての便でビジネスクラスのフルフラットシートおよびプレミアムエコノミーサービスの提供を開始する。
新規開設・増減便に関しては、8月1日より羽田=ジャカルタ線を増便(7往復/週→14往復/週)、3月26日から成田=成都線を増便(4往復/週→7往復/週)、3月26日から羽田=香港線を減便(10~14往復/週→9往復/週)する。
国内線に関しては、国内線ネットワークのさらなる拡充を図りつつ、時季ごとの需要動向を踏まえ、路線・マーケットに応じた運航機材の最適化を推進。2015年6月から関西=宮古線(2016年3月より通年運航化)、2016年3月から羽田=宮古線の運航を開始したのに続き、2017年6月より中部=宮古線を新規開設する。
ANAでは、2014年度からの3年間で新たに海外都市10都市に就航し、2016年度末における旅客便の就航都市数を42都市にするなど、国際線ネットワークの充実化を進めグローバルに拡大する航空需要への対応を展開。また、成田・羽田の両空港それぞれの特性を踏まえてネットワークおよび運航ダイヤを調整し、日本発需要のみならず、堅調な訪日需要や北米~アジア間の渡航需要の高まりにも応える「首都圏デュアルハブモデル」を掲げてきた。
2017年度においては、既存就航地点への運航便数を拡大するほか、機内快適性に優れた新型機の投入を推進することで利便性向上を図る。特に国内線では6月より中部=宮古線に新規就航し、既存の羽田・関西=宮古線と合わせ、宮古へのアクセス向上を目指す。