星野源が主人公の声優を務めることでも話題を呼ぶ『夜は短し歩けよ乙女』の公開を2017年4月7日(金)に控える中、同じく湯浅政明監督による初の完全オリジナル劇場作品『夜明け告げるルーのうた』が、5月19日(金)に公開されることが決定した。
「心から好きなものを、口に出して『好き』と言えているか?」――同調圧力が蔓延する現代、湯浅監督が抱いた疑問がこの物語の出発点。少年と人魚の少女の出会いと別れを丁寧な生活描写と繊細な心理描写で綴りながら、"湯浅節"とも呼ぶべき、疾走感と躍動感に溢れるアニメーションが炸裂する。
■『夜明け告げるルーのうた』ストーリー概要
寂れた漁港の町・日無町(ひなしちょう)に住む中学生の少年・カイは、父親と日傘職人の祖父との3人で暮らしている。もともとは東京に住んでいたが、両親の離婚によって父と母の故郷である日無町に居を移したのだ。父や母に対する複雑な想いを口にできず、鬱屈した気持ちを抱えたまま学校生活にも後ろ向きのカイ。唯一の心の拠り所は、自ら作曲した音楽をネットにアップすることだった。
ある日、クラスメイトの国男と遊歩に、彼らが組んでいるバンド「セイレーン」に入らないかと誘われる。しぶしぶ練習場所である人魚島に行くと、人魚の少女・ルーが3人の前に現れた。楽しそうに歌い、無邪気に踊るルー。カイは、そんなルーと日々行動を共にすることで、少しずつ自分の気持ちを口に出せるようになっていく。
しかし、古来より日無町では、人魚は災いをもたらす存在。ふとしたことから、ルーと町の住人たちとの間に大きな溝が生まれてしまう。そして訪れる町の危機。カイは心からの叫びで町を救うことができるのだろうか?
キャスト陣は、タイトルにも登場する人魚の少女・ルー役を、テレビドラマ、映画、舞台と幅広く活躍する谷花音。ルーと出会い交流を深めることで次第に心を開いていく中学生の少年・カイ役を、『くちびるに歌を』の出演で注目を集めた下田翔大が演じる。また、ルーのパパ役を、柔道家でありバラエティでも活躍する篠原信一、漁師役を、お笑いコンビ・千鳥の大悟とノブがそれぞれ担当。そのほか、柄本明、斉藤壮馬、寿美菜子らが名を連ねる。
スタッフ陣も、キャラクター原案を「午前3時の無法地帯」の漫画家・ねむようこ氏、脚本を「けいおん!」シリーズや『ガールズ&パンツァー 劇場版』を手掛けた吉田玲子氏、音楽を『思い出のマーニー』『メアリと魔女の花』の村松崇継氏といった豪華布陣で、主題歌はに、斉藤和義の名曲「歌うたいのバラッド」が採用されている。
『夜明け告げるルーのうた』登場キャラクター
■ルー cv. 谷花音
◎谷花音のコメント
私が演じた人魚・ルーは、天真爛漫で、歌とダンスが大好きなキャラクターです。友達と一緒に力をあわせて、海の仲間を助ける友情もありますし、ルーをはじめ、かわいい海の仲間たちがたくさん登場しますので、ぜひ見てください!
■カイ cv. 下田翔大
◎下田翔大のコメント
僕が演じたカイは、思春期特有の恥ずかしさによって"本当の気持ち"を素直に伝えることができない中学生です。もやもやした気持ちがとても繊細に表現されていて、きっと共感していただけると思います。そんなカイが、歌によって心を開いていく姿をぜひ見ていただきたいです!
■ルーのパパ cv. 篠原信一
◎篠原信一のコメント
この映画は、やはり親子愛ですね。実の娘を思う気持ち、ルーを思う気持ちで、そのまま演じました! 花音ちゃん、下田君のふたりは本当に上手ですね! ふたりがそのまま映画のキャラクターになったようで、ぴったり! 私もパパ役として楽しく参加させてもらいました。
湯浅政明監督が満を持して放つ、初の完全オリジナル劇場用新作『夜明け告げるルーのうた』が、2017年5月19日(金)より全国ロードショー。各詳細は公式サイトにて。
『夜明け告げるルーのうた』PV(1)
(C)2017ルー製作委員会