ツナグ・ソリューションズは1月16日、「アルバイト労働時間実態調査」の結果を発表した。調査は2016年11月14日~30日、オフィスワークではない労働環境で働く10~60代のアルバイト就業者200名を対象に、インターネットで行われた。

理想は月98.3時間、17日勤務

「労働時間の理想と現実」

アルバイトの「理想の労働時間」を聞いたところ、月間で平均98.3時間、勤務日数は平均17.0日で週休3日程度を希望していた。また、1日あたりの労働時間は5.8時間で、正社員の所定労働時間(約160時間)の6割程度の労働を希望していることがわかった。

一方、「現実の労働時間」は月に91.3時間。理想と大差なく、アルバイトが働かされ過ぎているという実態は、全体としてはほぼないと言える結果となった。

ブラックバイトの実態

「アルバイトのブラック要素について」

次に、アルバイトの超過勤務強要などのいわゆる「ブラック」要素について調査を実施。まず、「残業を依頼された経験」を聞くと、「なし」が40.5%を占めた。ある人も「月1~3回」が35.0%、「月4回~」が24.5%という結果に。

「希望したシフトに追加を依頼された経験」についても、「なし」が最も多く48.5%。以降、「月1~3回」が41.5%、「月4回~」が10.0%となった。

また、「その依頼を断りづらい雰囲気はあるか」という質問に対しても、「ある」と回答した人の割合は23.9%だった。

「辞めさせてもらえない雰囲気があるか」という質問では、83.0%が「ない」と回答。「雰囲気はある」という回答が14.0%あったものの、全体的には辞めさせてもらえない雰囲気は、余りないことがわかった。一方、「辞めたいと伝えたが辞められなかった」(3.0%)というケースが実在することも明らかとなった。