au損害保険とKDDIは1月17日、国内初(2017年1月12日現在)という、ヘルメット着用中の死亡事故に対して保険金を支払う特約をセットした自転車向け保険の販売を開始した。これにより、ヘルメット着用による安全意識の向上を目指す。

平成27年における状態別死傷者数比率(警察庁交通局「平成27年における交通事故の発生状況」を基に算出)

ヘルメット着用中の死亡事故に100万円

au損保によると、交通事故による死傷者数のうち、原因が「自転車事故」(15%)のものは「自動車事故」(66%)の次に多く、自転車死亡事故のうち、頭部損傷が原因の事故は全体の64%に上る。またヘルメットを正しく着用することで、死亡割合が4分の1に減少することも報告されているという。

死亡事故原因損傷別データ [au損保作成]

「ヘルメット着用中死亡特別保険金補償特約」は、自転車搭乗中に死亡した場合、正しくヘルメットを着用していれば、死亡保険金とは別に「死亡特別保険金100万円」を支払うというもの。

対象契約は、au損保「自転車向け保険」Bycle、Bycle Best、Bycle S、KDDI「auの損害ほけん:au自転車向けほけん」Bycle、Bycle Best、Bycle S、サイクルベースあさひ「あさひオリジナル自転車保険」サイクルパートナー。いずれのプランにも追加保険料なしで自動的にセットされる。

対象ヘルメットは、SGマークやCEマークなどの一定の安全基準をクリアしている自転車用ヘルメット、二輪車・原動機付自転車の乗車用ヘルメット。

2017年2月16日以降を保険開始日とする契約が対象で、現在加入中の契約については継続時にセットされる。