富士通は17日、リビング向けの23.8型デスクトップPC「ESPRIMO FH」シリーズ春モデルを発表した。「ESPRIMO FH77/B1」「ESPRIMO FH53/B1」「ESPRIMO FH52/B1」の3機種をラインナップし、1月19日に発売する。価格はオープンで、店頭予想価格は税別160,000円強から。
家庭のリビングに設置し、家族が共有して使う"リビングPC"をコンセプトに新開発された一体型デスクトップPC。省スペース性を追求し、約2mmの狭額ベゼルと細身の2本足スタンドで、画面が宙に浮いているような新デザインを採用した。
筐体の奥行きは168mm。ディスプレイのチルト角度は最大22度だが、画面を傾けてもスタンド部は動かない設計となっている。ディスプレイはエッジ部の設計変更や、アンテナ類・リモコン受光部の配置設計の工夫などで、四辺で狭額縁を実現。23型で幅544mmだった前モデルから、23.8型に画面サイズを拡大しつつも幅542mmと、前モデルより本体幅を狭めた。
CPUには、Kaby LakeことIntelの第7世代Core iプロセッサを採用。スピーカーはパイオニアと共同開発し、ツイーター内蔵のスピーカーユニットを本体下部へ斜めに搭載。出力も前モデルの2W+2Wから3W+3Wへ強化した。Webカメラは本体収納式。また、インタフェースとして、新たにUSB 3.1 Type-C(Gen2)を備える。
前モデルでは、個人が部屋で楽しむ"趣味用PC"として、23型液晶・2本足スタンドデザインを採用していた。しかし自社調査で、一体型PC購入者の約半数が、PCをリビングや家族の共有スペースに設置するという結果がわかったことから、この春モデルできょう体デザインを大幅に刷新。リビングで家族が使うPCとして省スペース性やデザイン性を追求した。今後、女性や若年層への訴求も図っていく。
ESPRIMO FH77/B1
主な仕様は、CPUがIntel Core i7-7700HQ(2.80GHz)、メモリが4GB、ストレージが1TB SATA HDD、グラフィックスがIntel HD Graphics 630(CPU内蔵)、ディスプレイが23.8型ワイド液晶(1,920×1,080ドット)、光学ドライブがDVDスーパーマルチドライブ、OSがWindows 10 Home 64bitなど。
通信機能はIEEE802.11a/b/g/n/ac対応無線LAN、10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T対応有線LAN、Bluetooth 4.1。テレビ機能は地上/BS/110度CSデジタルチューナー×2。
インタフェースはUSB 3.1 Type-C(Gen2)×1、USB 3.0×5、SDカードスロット、イヤホンジャックなど。
本体サイズはW558×D167×H370mm(最小傾斜時)/W558×D176×H362mm(最大傾斜時)。重量は約6.5kg。カラーはブラックとホワイトの2色。ワイヤレスマウス、ワイヤレスキーボードが付属する。店頭予想価格は税別210,000円強。
ESPRIMO FH53/B1
FH53/B1の主な仕様は、上位のFH77/B1から、プロセッサがCeleron 3865U(1.80GHz)に、グラフィックスがIntel HD Graphics 610(CPU内蔵)に変更される。また、インタフェースのUSBポートが、USB 3.1 Type-C(Gen2)×1、USB 3.0×3、USB 2.0×2となる。このほかの仕様は、画面サイズも含めFH77/B1と同等。店頭予想価格は税別170,000円強。
ESPRIMO FH52/B1
FH52/B1の主な仕様は、上記のFH53/B1からTVチューナーが省かれる。これ以外の仕様は、FH53/B1とほぼ同等。店頭予想価格は税別160,000円強。