QLife(キューライフ)はこのほど、「花粉症患者の受療・市販薬使用実態」を発表した。同調査は2016年12月7日~13日、2016年春シーズンに1回以上医療機関を受診した患者1,000名を対象にインターネットで実施したもの。
花粉症の症状が出た時期を尋ねたところ、もっとも多いのは3月下旬(70.8%)、次いで「3月中旬」(69.8%)だった。平均して症状が継続する期間は2.3カ月間となっている。症状のピークは「3月上旬」が17.4%で最も多く、患者の半数は「3月中旬」までに症状のピークを経験している。
2016年春シーズンの受診回数を聞くと、「2回」(28.2%)が最多で、「4回以上」(27.8%)、「3回」(25.6%)と続いた。1回目の受診時期は「2月上旬」が最も多く18.4%で、患者の半数が「2月上旬」までにシーズン1回目の受診を行っていたことがわかった。
「受診前」に市販薬を使用したか尋ねると、21.1%が使用したと回答した。使用した理由は「受診する時間がなかった」(30.8%)で、70.6%が「効果を感じた」と答えている。
受診後も、10.6%が市販薬を使用しており、その理由は「受診する時間がなかった」(40.6%)、「処方薬の効果を感じられなかった」(26.4%)だった。薬の使い方については、「処方薬と市販内服薬を併用」した人は34.0%、「処方薬と市販点鼻薬を併用」した人が29.2%、「処方薬と市販点眼薬を併用」した人が24.5%だった。
最初の受診時における医師などから、市販薬使用の確認があったか尋ねたところ、「医師から聞かれなかった」は54.9%だった。市販内服薬の使用については、「伝えなかった」が32.4%、市販点鼻薬の使用についても42.3%が「伝えなかった」と答えている。
薬以外の花粉症対策を行ったか尋ねたところ、53.7%が「行った」と答えた。もっとも多い回答は、「ヨーグルト」(81.2%)、2位は「甜茶」(19.4%)、3位は「ミントガム」(16.2%)だった。