俳優の西田敏行、女優の安藤サクラが16日、東京・港区のグランドプリンスホテル新高輪で行われた『第40回日本アカデミー賞』の優秀賞発表記者会見に出席した。
日本アカデミー賞協会が主催する『第40回日本アカデミー賞』は、昨年度に劇場公開された映画の作品賞や主演男優賞、主演女優賞、新人俳優賞などを表彰するもの。なお、優秀賞の中から最優秀賞を決定する授賞式を、3月4日21時から日本テレビ系で、ラジオ放送はニッポン放送で3月3日21時から放送する。また、授賞式の司会には、4年連続で西田敏行が務めるほか、昨年の同賞で最優秀主演女優賞に輝いた安藤サクラが担当する。
4年連続の大役に西田は「昨年の授賞式の時はちょうど頚椎をケガしまして、身動きできない状態で司会をさせてもらい、関係各位にご迷惑をおかけしたことをお詫びします」とあいさつし、「今年は身体も動くようになりましたし、楽しく授賞式を滞りなく進行を務めていきたいと思います。世の中は今、どんどん政情不安といいましょうか、心身穏やかではないと案じています。映画という文化が担う役割が大きくなってきていると思いますので、映画人の皆さんのモチベーションがあがるような節目のイベントでありたいと願っています」と意欲。その西田とコンビを組む安藤は初めての司会で「今年初詣に行った時、『とにかく目上の方に頼りなさい。そうすれば上手くいくが、だからと言って調子に乗ってはダメ』とおみくじに書かれていました。それを読んだ瞬間、これはきっとアカデミー賞の司会のことだと思いました」と笑いを誘いつつ、「西田さんに頼りながら、調子に乗らず、受賞者の皆さんに粗相がないように務めていきたいと思います」と自戒していた。
そんな安藤について西田は「安藤さんは大きなキャパシティーを持っている女優さん。そういった意味でこれからの安藤さんの天才的な表現術がどこで醸成してきたのか司会をしながら探っていきたいと思います」と期待感。西田の言葉に笑顔を見せた安藤は「1年間この司会のことを考えていて、とにかく沢山の映画を劇場で見ようと思い、沢山の映画を見て楽しませていただきました。そんなすごい方々と一気にお会い出来る機会はないので、イチ映画ファンとしてもその空気を堪能したいと思っています」と授賞式が待ち遠しい様子だった。
『第40回日本アカデミー賞』の主な受賞作品・受賞者(50音順)
※作品名は対象作品
優秀作品賞
- 『怒り』
- 『家族はつらいよ』
- 『シン・ゴジラ』
- 『湯を沸かすほどの熱い愛』
- 『64-ロクヨン-前編』
優秀アニメーション作品賞
- 『君の名は。』
- 『聲の形』
- 『この世界の片隅に』
- 『ルドルフとイッパイアッテナ』
- 『ONE PIECE FILM GOLD』
優秀監督賞
- 庵野秀明(総監督)/樋口真嗣(監督)『シン・ゴジラ』
- 新海誠『君の名は。』
- 瀬々敬久『64-ロクヨン-前編』
- 中野量太『湯を沸かすほどの熱い愛』
- 李相日『怒り』
優秀主演男優賞
- 綾野剛『日本で一番悪い奴ら』
- 岡田准一『海賊とよばれた男』
- 佐藤浩市『64-ロクヨン-前編』
- 長谷川博己『シン・ゴジラ』
- 松山ケンイチ『聖の青春』
優秀助演男優賞
- 竹原ピストル『永い言い訳』
- 妻夫木聡『怒り』
- 東出昌大『聖の青春』
- 森山未來『怒り』
- リリー・フランキー『SCOOP!』
優秀主演女優賞
- 大竹しのぶ『後妻業の女』
- 黒木華『リップヴァンウィンクルの花嫁』
- 広瀬すず『ちはやふる-上の句-』
- 宮崎あおい『怒り』
- 宮沢りえ『湯を沸かすほどの熱い愛』
優秀助演女優賞
- 石原さとみ『シン・ゴジラ』
- 市川実日子『シン・ゴジラ』
- 杉咲花『湯を沸かすほどの熱い愛』
- 広瀬すず『怒り』
- 宮崎あおい『バースデーカード』
新人俳優賞
- 杉咲花『湯を沸かすほどの熱い愛』
- 高畑充希『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』
- 橋本環奈『セーラー服と機関銃-卒業-』
- 岩田剛典『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』
- 坂口健太郎『64-ロクヨン-前編』『64-ロクヨン-後編』
- 佐久本宝『怒り』
- 千葉雄大『殿、利息でござる!』
- 真剣佑『ちはやふる-上の句-』『ちはやふる-下の句-』