幕張メッセで開催中の「東京オートサロン2017」。世界最大級のカスタムカーイベントにふさわしく、今年もドレスアップやアクセサリーなどのパーツを装着した車両、チューニング新技術を搭載した車両が多数展示された。中にはクルマファンでなくても注目せずにはいられない、派手な外観のカスタムカーも多かった。
「KUHL RACING JAPAN」ブースでは、銀色に輝く2台の車両がとくに目立っていた。1台はトヨタ「ヴェルファイア」をベースに、全身エングレービングとメタルペイント全塗装を施した「メタルヴェルファイア」。もう1台はスバル専門ブランド「CORAZON」によるドレスアップの新提案「CORAZON SUBARU WRX-STI」。その他にも、トヨタ「86」や日産「スカイライン」をベースとしたチューニングカーなど、計11台を出展しているという。
「ヴェルファイア」ベースの車両は他のブースでも展示されており、「SHOWUP SIGNAL & SPECTRA CHROME」ブースでは金色に輝く「SPECTRA CHROME VELLFIRE」を発見。「スペクトラクロームでペイントし全面メッキの斬新なヴェルファイア」と説明されてあった。その隣に並ぶポルシェ「997」ベースの「OLD&NEW SLANTNOSE PORSCHE」にも金色が使われている。この車両の説明では、「誰もやってない事、過去のマシンへの愛に満ちたオマージュと現在の尖ったセンスの融合です」と書かれてあった。
「D.A.D」ブースでは、今年も銀色・金色の「クリスタルベンツ」が展示された。2台ともメルセデス・ベンツ「SL600」がベースで、内外装にスワロフスキーをあしらった高級ドレスアップカーとのこと。見るからにラグジュアリーな雰囲気の2台を前に、海外から訪れたと思われる来場者たちも足を止め、カメラを向けていた。
学生製作のユニークなクルマも - 懐かしのモデルがベースに
東京オートサロンでは自動車大学校も出展しており、今年も学生の製作によるユニークなカスタムカーが展示された。専門学校トヨタ東京自動車大学校の「海車(うみしゃ)」は、トヨタ「bB オープンデッキ」をベースに、本物の貝殻やサンゴ片も使って神秘的な海の情景を表現していた。隣に展示された「世来(せらい)」のデザインも個性的で、日本初のガルウイングで話題になったというトヨタ「セラ」をベースに、オリジナル製作のボデーパーツで「現代から見た未来の車」に仕上げている。
日本自動車大学校(NATS)が出展した「NATS Type 17S-R」も、トヨタ「セラ」をベースとした車両。「快適なレースカーを公道に」のコンセプトの下、快適性や騒音・車高の問題をクリアした公道走行可能なレースカーに仕上げた。埼玉自動車大学校は、「キングオブビジネスカー」ともいわれた日産「サニートラック」をベースに「昭和の人達の記憶に残る車」を再現した「サニトラ」などを出展していた。
「東京オートサロン2017」は1月15日まで開催(一般公開は9~17時)。イベントステージでは、10時から「東京国際カスタムカーコンテスト2017」の表彰式が行われ、東京オートサロンに出展されたカスタムカーの中から各部門の最優秀賞・優秀賞が発表される。