1月14日より公開される映画『劇場版 動物戦隊ジュウオウジャーVSニンニンジャー 未来からのメッセージfromスーパー戦隊』の完成披露試写会が、8日に東京の丸の内TOEIにて行われた。上映前の舞台あいさつには、現在放送中のスーパー戦隊シリーズ第40作目『動物戦隊ジュウオウジャー』と、第39作目『手裏剣戦隊ニンニンジャー』の主要キャストが登壇。劇場に駆けつけたスーパー戦隊ファンの子どもたちを喜ばせた。
スーパー戦隊シリーズの第1作目『秘密戦隊ゴレンジャー』の放送が始まったのは、今から約42年前となる1975年4月。その後、『ジャッカー電撃隊』(77年)を経て『バトルフィーバーJ』(79年)『電子戦隊デンジマン』(80年)『太陽戦隊サンバルカン』(81年)など、ほぼ1年に1作のペースでシリーズが生み出され、『ジュウオウジャー』の第29話(2016年9月11日放送)でついに2000回ものエピソードを数えた。
キャスト陣は今年の干支である「酉(とり)」にちなんでそれぞれニワトリの風船を手にしながら登場。新しい年を迎え、今年の抱負や映画にかける意気込みなどを熱く語った。
まずは、現役戦隊のジュウオウジャーチームから。ジュウオウイーグル/風切大和役・中尾暢樹は「酉年ということで、トリのようにしっかり羽ばたけるよう頑張りたい」と、自身の演じるキャラクター(イーグル)にちなんだ抱負を語った後、「今回の映画は、敵のキャラクターに注目してください。最初の印象からガラリと変わって、実は……みたいな意外性があり、僕たちもダマされてしまいます」と、敵役のユニークさが見どころだとアピールした。
ジュウオウシャーク/セラ役の柳美稀は「私は鶏肉が大好きなので、今年もたくさんセセリを食べたいと思います!」とまぶしい笑顔で今年の抱負を述べた。今回の映画については、「ニンニンジャーのみなさんから元気をもらった」と、歴代戦隊が受け継いできた「先輩から後輩へ」の絆の深さを実感していた様子。
ジュウオウライオン/レオを演じる南羽翔平は「僕もお肉が大好きなんですけど、つい最近、食べ過ぎてお腹を壊してしまったので、食べ過ぎに注意していきたい」と1年の抱負を語った。先輩ヒーローであるニンニンジャーとの共演は南羽にとってもかなり刺激になったようで「芝居を観ていても楽しいし、強いチームワークを感じた」と目を輝かせていた。
ジュウオウエレファント/タスク役・渡邊剣は「今年の目標は、タスクのように本をたくさん読んでいきたい」と、知的な役柄と同じく静かに意欲を燃やしつつ、あいさつ。映画では2大戦隊がそろって「ジュウオウダンス」を踊るシーンがあるというが、渡邊は「個人的には、ダンスマスター(師匠)の八雲さんと一緒に踊れたのがうれしかった」と興奮気味に語った。
ジュウオウタイガー/アムを演じる立石晴香は、現在テレビ放送のクライマックスが近づいていることに触れ、「今年の目標は、これまで応援してくださったみなさまに、ジュウオウジャーを最高の形で最後までお届けすることと、酉年らしく飛躍することです!」とあいさつ。ニンニンジャーの女性戦士と一緒に戦ったことについては「ニンニンジャーは忍術を使ってスピーディに戦うのがカッコいい」と、先輩をしっかりリスペクトしていた。
ジュウオウザワールド/門藤操役の國島直希は「今年からまた新しい戦隊が誕生しますけれど、ジュウオウジャーもイベントや舞台(Gロッソ)などでまだまだ頑張りますので、応援よろしくお願いします!」と、今回の映画でお披露目される新ヒーロー『宇宙戦隊キュウレンジャー』とともに、テレビ終了後に行われる「ジュウオウジャー/ファイナルライブツアー」も応援してほしいとりりしい声で語っていた。また、映画の中で「僕とスターニンジャー、追加戦士同士が何か"カワイイ"ことをしますので、そこに注目してほしい」と、何やら楽しい場面があることをにおわせた。
続いて、ニンニンジャーチームのあいさつ。今回はモモニンジャー/百地霞役の山谷花純が欠席のため残念ながら6人集合が叶わなかったニンニンジャーだが、登壇した5人それぞれがテンション高めにトークを盛り上げようと奮闘。アカニンジャー/伊賀崎天晴役・西川俊介は「今年はおみくじで大吉を引けた」と運気の良さをにこやかに語った後、久々に集まった仲間たちとの再会について「ニンニンジャーを演じるのはこれで最後なのかもしれないけれど、なんか最後という感じがしない」と感慨深げに話していた。
アオニンジャー/加藤・クラウド・八雲を演じる松本岳は「今年は24歳、厄年になるんですが、そんな年でもEASYに過ごしたい」と、八雲らしい「決めゼリフ」であいさつ。映画ではニンニンジャー、ジュウオウジャー総勢12人そろっての変身シーンが見どころとなったが、「僕たちは久しぶりの変身だったので、そろわないかなあと思っていたんですが、やってみると一発でOKでしたね」と、久々のシュリケン変化のキレが落ちていないことを強調した。
キニンジャー/松尾凪を演じる中村嘉惟人は「僕は3年連続で凶のおみくじを引いてしまいました! でもこれからは上がっていく一方だと思って頑張っていきたい」と、おみくじの不運を逆にプラスとして考えるポジティブさを見せた。今回の映画については「みんなと会うのは久しぶりなんですけれど、今まで会ってなかった時間がすぐ埋められるほどのチームワークは健在。撮影があっという間に終わって、残念な気持ちがあった」と、6人と一緒の時間が過ぎるのを惜しんだ。
シロニンジャー/伊賀崎風花役・矢野優花は、先ごろ(1月6日)19歳の誕生日を迎えたばかりのため、客席からの誕生祝いの大きな声援に感謝しつつ「十代最後の年を一日一日大切に、楽しむっきゃ、なーい!という気持ちでやっていきたい」と、はじける笑顔で抱負を語った。映画の見どころとしては「やっぱり12人そろっての変身です。とにかくカッコいいですから!」と、変身シーンを見逃さないよう呼びかけていた。
スターニンジャー/キンジ・タキガワ役の多和田秀弥は「この日のためにアメリカから帰国してまいりやした!」とキンジになりきってあいさつ。「僕も今年はヤッキー(八雲)と同じ年男なので、ニワトリのように『コケコッコー!』と叫びながら羽ばたきたい」と、超ハイテンションで語った後、これがニンニンジャーとして出演する最後の映画だということに改めて触れ「ニンニンジャーは40周年、ジュウオウジャーは40作目ということで、スーパー戦隊シリーズの歴史に接することのできた作品でした。これからも戦隊ヒーローは続いていくんだな、って感じながら撮影ができたので、僕たちがこれで最後というのが残念な一方で、光栄に思っています」と、長い歴史を誇るスーパー戦隊の一員になれたことを誇らしげに話していた。
スーパー戦隊シリーズ40作を記念して、今回の映画では『秘密戦隊ゴレンジャー』のアカレンジャーから『烈車戦隊トッキュウジャー』(14年)まで、38戦隊のレッド戦士も勢ぞろいする。レジェンド戦隊ヒーローを代表し、第12作目『超獣戦隊ライブマン』でレッドファルコン/天宮勇介を演じ、さらに番組オープニング、エンディングを歌った俳優の嶋大輔が「声の出演」を果たしているのにも注目したいところ。歴代レッド戦士たちを目の当たりにした中尾は「まさに圧巻でしたね。今までの戦隊の歴史を感じました。実は、いまアメリカで70年以上続いている『ミート・ザ・プレス』という報道番組があるんです。この長寿番組に負けないくらい、ずっと『戦隊』が長く続いていってほしいなと思っています。そしてゆくゆくはギネズブックに載ってほしい!!」と、スケールの大きな夢を実現に導くべく、大勢のファンに応援してくれるよう声をかけていた。
映画『劇場版 動物戦隊ジュウオウジャーVSニンニンジャー 未来からのメッセージfromスーパー戦隊』は1月14日から全国東映系劇場にて公開。