みなべ町商工会青年部(和歌山県日高郡みなべ町)は2月12日、梅干しの種飛ばしNo.1を決めるイベント「『やにこいフェスタ』~ 梅干しの種とばし in みなべ ~」を開催する。
和歌山県日高郡みなべ町は、「紀州南高梅」の生産量日本一の町として知られている。現代と違い娯楽の少ない時代から、同町では「梅干しの種飛ばし」や「梅干しの種人形作り」など、梅干しの種を使った地域特有の様々な趣味・娯楽が親しまれてきた。中でも「梅干しの種飛ばし競争」は、現代でも、さまざまなイベントにおいて何かにつけて行われているという。
今回、みなべ町商工会青年部はこの「梅干しの種飛ばし」を一つの地域の宝として考え、全国的にアピールし、地域を盛り上げていきたいとして、事業開催することを決定したという。
「梅干しの種飛ばし」は一見、“梅干しの種を口で吹き飛ばすだけ"の単純で簡単に思われる競技だが、実際にやってみると意外と難しいという。「舌の側面を巻き筒状にして飛ばす」「種を縦回転させて飛ばすとよく転がる」「飛ばす角度は斜め45度」など、遠くに飛ばす技術は諸説あるものの、一定の方法論の確立には至っていない。肺活量の多い大人よりも子どもの方が飛距離を稼ぐこともあるのが、この競技の面白さにも繋がっているという。
開催日時は2月12日9時~で、最高賞金は現金30万円となる。実施場所は、和歌山県日高郡みなべ町・みなべ町役場駐車場。参加競技は、個人分門(小学生の部、中高生の部、一般の部)、団体部門(3人1組 18歳以上の参加者必須)。参加費(税込)は、小中高生が200円、一般が500円、団体部門の場合は1チーム500円となる。
受付期間は、事前参加申込が1月20日まで。当日受付は、2月12日9時から開始となる。最大参加人数は700名で、参加者多数の場合は抽選を行う。逆に参加者少数の場合は、締め切り後も受付可となる。参加者全員にみなべ町公認記録「認定書」を贈呈し、団体部門出場はチームの記録として認定書を贈呈する。
なお開催日同日、みなべ町保健福祉センター特設会場では「UME-1グルメ甲子園 in 梅の里みなべ」も開催。同イベントは、「みなべ・田辺の梅システム」の世界農業遺産認定を記念し、高校生に商品開発・仕入・製造(調理)・販売のビジネスの流れを経験してもらうこと、みなべ町のさまざまな地域活性化の取り組みを見てもらい、一人ひとりが地域活性化の担い手であることを認識してもらうこと、また梅干しという日本の伝統的食文化を再確認してもらうことを目的に開催される。