台湾のHTCは1月12日、Androidスマートフォンの新フラッグシップ「HTC U Ultra」を発表した。スペックでスマートフォンの独自性を出すのが難しくなる中で、HTCは液体を思わせる独特な色合いのフィニッシュを採用、デュアルディスプレイ、AIを活用したデジタルアシスタントを搭載した。

Uシリーズは、立体的な形状にカーブさせたガラスで背面が覆われている。なめらかであり、深い光沢を実現した新デザインをHTCはLiquid Surfaceと呼んでいる。

新しいデジタルアシスタント「Sense Companion」は、ユーザーについて学習し、たとえばユーザーが自宅に戻るまでの時間を考慮して早めに充電を促すなど、パーソナライズしたサポートを提供する。またユーザーの声を認識して、ユーザーの声による音声操作に対応する。

3.5mmヘッドフォンジャックが省略されており、米国などではUSB-Cポートに接続するヘッドフォン「USonic」が付属する。USonicはユーザーが装着している状態の音の反響を収集してユーザーの耳の形を分析し、それぞれの耳に適したトーンを提供する。

デュアルディスプレイは、画面上部に配置された細長い2インチのセカンドスクリーンだ。ユーザーがよく利用するアプリやコンタクト、通知、リマインダーなどが表示される。

  • ディスプレイ:5.7インチQHD(2560×1440) Super LCD 5、Gorilla Glass 5
  • セカンドディスプレイ:2.05インチ(160×1040)
  • プロセッサ:Qualcomm Snapdragon 821
  • メモリー:4GB
  • ストレージ:64GB/128GB
  • カメラ:12メガピクセルHTC Ultra Pixel 2、F1.8(背面)、16メガピクセル(前面)
  • ワイヤレス:Wi-Fi(802.11 a/b/g/n/ac)、Bluetooth 4.2、NFC
  • その他:BoomSound Hi-Fiスピーカー
  • バッテリー:3000mAh
  • サイズ:162.41×79.79×3.6~7.99mm
  • 重量:170g
  • OS:Android 7.0

HTC U Ultra、価格は749ドル、台湾では1月末に、米国などその他の国では3月の出荷開始になる

HTCはまた、Uシリーズの普及帯向け5.2インチモデル「HTC U Play」も発表した。プロセッサが異なり、デュアルディスプレイ、Ultra Pixel 2カメラ、HTC BoomSoundを搭載していない。

  • ディスプレイ:5.2インチ・フルHD(1080p) Super LCD
  • プロセッサ:MediaTek Helio P10
  • メモリー:3GB/4GB
  • ストレージ:32GB/64GB
  • カメラ:16メガピクセル、F2.0(背面)、16メガピクセル(前面)
  • ワイヤレス:Wi-Fi(802.11 a/b/g/n/ac)、Bluetooth 4.2、NFC
  • バッテリー:2500mAh
  • サイズ:145.99×72.9×3.5~7.99mm
  • 重量:145g
  • OS:Android 7.0

HTC U Play