日本の平均年収はおおよそ400万円前後だが、それを大きく上回る「年収1,000万円超の人ってどんな人なんだろう」と思ったことはないだろうか。このシリーズでは、「年収1,000万円調査」と題し、マイナビニュース会員のうち個人年収が1,000万円以上の男女131名を対象に、行動や性格などについていろいろ調べてみた。
今回のテーマは「年収1,000万円の人は電子書籍派 or 紙書籍派」。スマホやタブレット端末の普及に伴い身近なものになってきた電子書籍だが、年収1,000万円の人はどちら派が多いのだろうか。
Q.あなたは電子書籍と紙書籍どちらが好きですか?
電子書籍 21.4%
紙書籍 78.6%
Q.その理由を教えてください
電子書籍派の意見
■収納スペースに困らない
・「邪魔にならないので最近は電子書籍しか買いません」(56歳男性/その他電気・電子関連/IT関連技術職)
・「場所を取らないので」(46歳男性/化粧品・医薬品/その他技術職)
・「書籍がたまらず、場所を取らないから」(53歳男性/化粧品・医薬品/その他技術職)
■持ち歩きがラク
・「持ち歩くのに便利!」(52歳男性/システムインテグレータ/IT関連技術職)
・「たくさん持ち歩きたい」(62歳男性/輸送用機器/メカトロ関連技術職)
・「軽い」(50歳男性/放送・新聞/その他技術職)
■その他
・「読むのに疲れないから」(54歳男性/銀行/事務・企画・経営関連)
・「エコロジー」(53歳男性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
・「紙は不要」(41歳男性/証券・投資銀行/事務・企画・経営関連)
紙書籍派の意見
■電子書籍は目が疲れるから
・「電子書籍は目が疲れる。紙書籍は目にも優しく自分のペースで扱えるため、集中して読むことができる」(50歳男性/設計/建築・土木関連技術職)
・「電車書籍は目が疲れるから」(56歳男性/商品取引/営業関連)
・「電子書籍は目に悪い」(55歳男性/ソフトウェア・情報処理/IT関連技術職)
■本を読んでいる実感がわく
・「読んでる感じがよりするから」(41歳男性/建設・土木/建築・土木関連技術職)
・「紙でないと読んだ実感がないため」(42歳男性/生命保険・損害保険/事務・企画・経営関連)
・「本を読んでいる実感が味わえる」(57歳男性/生命保険・損害保険/事務・企画・経営関連)
■視覚的で分かりやすい
・「探したいページに容易にたどり着けるので」(58歳男性/インターネット関連/IT関連技術職)
・「どの辺に何が書いてあるかがわかりやすいので」(39歳女性/設計/建築・土木関連技術職)
・「参照性が良い」(40歳男性/ガラス・化学・石油/その他技術職)
■記憶に残る
・「記憶に残るから」(41歳男性/証券・投資銀行/事務・企画・経営関連)
・「存在を忘れにくいから」(44歳男性/インターネット関連/IT関連技術職)
・「手の感触も記憶になります」(41歳男性/証券・投資銀行/事務・企画・経営関連)
■容量オーバー等の心配がない
・「電子書籍は容量が心配」(57歳男性/食品/公共サービス関)
・「電源の心配がいらないので」(58歳男性/通信関連/IT関連技術職)
・「クラッシュしないから」(54歳男性/公益・特殊・独立行政法人/公共サービス関連)
■その他
・「行間だけでなく頁間も重要」(55歳男性/日用品・雑貨/事務・企画・経営関連)
・「電子書籍は、スマホやタブレットのちょっとした誤操作で飛んだり拡縮したりして、うっとうしくて集中できない」(50歳男性/設計/建築・土木関連技術職)
・「電子書籍も試したが味気ない。また、何度も読み返したい本は所有していたいから」(54歳男性/サービス/事務・企画・経営関連)
■総評
年収1,000万円を超える131名のうち、「紙書籍」の方が好きだと答えた人は約8割。「電子書籍」派はわずか2割という結果となった。
「紙書籍」を支持する人たちからは、まず「紙の方が読んでいる実感がわく」「記憶に残りやすい」といった利点が挙げられた。本の感触や匂い、重量感など五感をもって楽しむことができるため、電子書籍に比べ記憶に残りやすいそう。デジタルにはない紙の本ならではの「ぬくもり」も本を楽しむための大切な要素のようだ。
「電子書籍は目が疲れる」という意見も多かった。近年、若者の間で「スマホ老眼」が増えているそうだが、スマホやパソコンを長時間使用する機会が増えているため、電子書籍による目への負担が気になるのかもしれない。
更に紙書籍派からは、「自分の歴史を本棚に残したい」「スイッチを入れなくてもいつでも開けば読める」「紙の方がなじみがあり、何となく安心する」といった意見が寄せられた。
他方、電子書籍のメリットとしては「収納スペースに困らない」ことと「持ち歩きがラク」だという点が挙げられる。本を何冊も持ち歩くのは重くて大変だが、電子書籍なら端末さえあればいくらでも好きな本を持ち歩けるため、通勤・通学はもちろん、旅行や出張の際にも便利だろう。他にも、文字を大きくできることや劣化しないこと、無料の本が多いことなども利点として挙げられた。
「好きなのは紙書籍だが、利便性から電子書籍を利用している」という意見もみられた今回のアンケート。紙書籍にも電子書籍にもそれぞれの良さがあるもの。状況に応じてうまく使い分ければ、読書がより快適なものになるかもしれない。
調査時期: 2016年10月14日~2016年11月8日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 男女131名(個人年収が1,000万円以上)
調査方法: インターネットログイン式アンケート
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