静岡県浜松市は2017年の大河ドラマ「おんな城主 直虎」の舞台地として、2017年を「直虎イヤー」とし、さまざまなイベントを実施。1月6日には、ラッピングトラック「ナオトラック」の出発式を、8日には「浜松出世の館」オープニングセレモニーと「戦国ご当地キャラクターフェスタ」を行った。

「ナオトラック」には「出世大名家康くん」や「出世法師直虎ちゃん」をデザイン

ラッピングトラック「ナオトラック」は、浜松城公園で浜松市のマスコットキャラクター「出世大名家康くん」や「出世法師直虎ちゃん」をデザイン。「おんな城主 直虎」放送開始に合わせ、市内の運送会社5社が企画した。大型車3台と中型車2台を用意し、全て民間資金で行われた。車体側面に浜松城と井伊家菩提寺の龍潭寺が、後部には金びょうぶに描かれた蒔絵(まきえ)調の家康くんと直虎ちゃんがデザインされている。

純金ナオトラックの前で

うち1台は全面金色に輝く「純金ナオトラック」で、女性ドライバーがハンドルを握る。「純金ナオトラック」は側面が開閉式で、イベント時にはステージとしても使用可能。全国を駆け巡るこれらのトラックの写真をSNSでアップすると出世運がアップするかもとのことで、今後「出世の街」や「井伊家ゆかりの地」である浜松市を強力にPRしていくという。

8日には「浜松出世の館」オープニングセレモニーを「浜松出世の館」北口広場(浜松市中区旭町37)にて実施。鈴木康友浜松市長と「おんな城主 直虎」推進協議会会長 大須賀正孝氏(浜松商議所会頭)の挨拶の後、くす玉が割られ、「浜松出世の館」がオープンした。

「浜松出世の館」オープニングセレモニーの様子

「浜松出世の館」は浜松を来訪する観光客をもてなし、浜松をより知ってもらい観光地への誘客を図るため、「観る・買う・学ぶ・楽しむ」をテーマとし、「出世の街」浜松のパワーを感じる施設として中心市街地に設置された。

出世祈願所の出世大名家康くん像の前で

館内の赤備えの道「出世参道」に沿って進むと、館内には徳川家康の生まれ変わりとされている「金の家康くん像」と、願いを天高く運んでくれる「出世運うなぎのぼり像」が安置されている。「金の家康くん像」のうなぎのちょんまげを触ると、出世運を上げるとされており、願いを書き込んだ「うなぎの出世絵馬」(税込300円)を「出世運うなぎのぼり像」に結び付ければ、開運効果が高まるとのこと。

他にも、浜松市出身の情景作家 山田卓司氏による虎松(のちの井伊直虎)と家康との出会いを表現したジオラマや市内の観光スポットが見渡せる「直虎360°ヴァーチャルツアー」、直虎関連グッズなどお土産品500アイテムがそろった販売コーナー、直虎・家康等の戦国時代関連の展示コーナーなどがある。

山田卓司氏による虎松(のちの井伊直虎)と家康との出会いを表現したジオラマ

「直虎360°ヴァーチャルツアー」

また、関連する観光スポットと連動した企画も用意。関連スポットのひとつ引間城跡(浜松元城町東照宮)の境内には、徳川家康と豊臣秀吉のふたりの天下人によるブロンズの二公像があり、その間に立って写真を撮って、ハッシュタグ(#二公像、#元城町東照宮)を付けてインスタグラムにアップし、「浜松出世の館」で見せると、もれなく記念品をプレゼントしている。なお、この引間城は家康の浜松における最初の拠点であるとともに、戦国時代の武将・大名の松下嘉兵衛に仕えていた秀吉も訪れたという史実がある。

引間城跡(浜松元城町東照宮)の二公像

「浜松出世の館」の入館時間は10:00~19:00。場所は浜松市中区旭町37で、期間は1月8日~2018年1月31日まで。入館料は無料となる。 。

同じ8日には、「直虎ゆかりの地 浜松」戦国ご当地キャラクターフェスタを浜松市ギャラリーモール・ソラモで開催。イベントのホスト役である浜松市マスコットキャラクター「出世大名家康くん」「出世法師直虎ちゃん」をはじめ、全国各地の戦国ご当地キャラクターが一堂に会した。

大河ドラマ引継式の様子

会場には「純金ナオトラック」によるステージが設置され、威勢のよい少女太鼓の音とともにスタート。クライマックスの「大河ドラマ引継式」では、2016年に放送された「真田丸」にゆかりのあるキャラクターである真田幸丸、ゆきむらさま、ぐんまちゃんから「出世法師直虎ちゃん」へ激励の贈り物が手渡され、直虎ちゃんもお返しに自分のぬいぐるみをプレゼント。直虎ちゃんは「真田丸」の勢いをそのまま受け継ぐことを誓った。

戦国ご当地キャラクター集合