2016年末にゲーミングブランド「Super●(スーパーオー)」の日本市場参入を表明したSuperMicroは、CES 2017期間中にラスベガス市内のホテルにおいて、顧客向けプライベートスペースを用意し、開発中のファンレスPCなどを公開した。

SuperMicroのプライベートブース

同社が公開したファンレスPCは、筐体の中央部に大型のアルミフィンを備え、ケースの両端にマザーボードとグラフィックスカードを配置して、ヒートパイプで熱を中央部の大型アルミフィンに伝達する構造を取ることにより、最大200WのTDPまで対応できる完全ファンレスPCを実現できると言うもの。

同社が現在開発中のファンレスPC

ケース中央部はアルミフィンとヒートパイプから構成されるヒートシンクが占有

マザーボードとグラフィックスカードでヒートシンクを挟む構造

その実働デモ機には、CPUにIntel Core i5-6500、グラフィックスカードにはGeForce GTX 1060を搭載し、FurMarkで長時間負荷をかけ続けてもCPU温度は65度以下、GPUも75度以下を保ち、安定して動作することをアピールした。

FurMarkによる長時間の高負荷動作をデモ

SuperMicroは、本製品を市場投入する計画を持っており、最終的な仕様や価格を検討中の段階だ。また、このほか法人仕様向けにセキュリティ機構を強化したミニタワー型PCや、すでに国内でも発表されたマザーボードなども披露された。

サイドパネルを開けるとアラートを発するなどのセキュリティ機能を搭載した法人向けデスクトップPC。マザーボードにはB250ベースのものを採用

Intel 200チップセットを採用したSuperMicroの最新ゲーミングマザーボード