説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、『4Gをオフにしておくとなにかメリットはありますか?』という質問に答えます。
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利用するキャリアや通信を行う場所にもよりますが、サービス開始から数年が経過しエリアの人口カバー率が99%を超えている現在、基地局の少なさ(カバーエリアの狭さ)による4Gのつながりにくさという問題はほぼ解決されたといってよさそうです。一般論でいえば、高速に通信できる4Gのほうが有利で、これをオフにする積極的な理由はありません。
通信費の点でも、3Gより4Gが有利です。3Gと4Gで同一のデータをダウンロードするとき、必要なデータサイズ(パケット量)に違いはありませんから、短い時間でダウンロードが完了する4Gのほうが有利です。短い時間でダウンロードが完了すれば、液晶パネルやCPUにかかる電力が少なくすみますから、バッテリーのもちという点でも4Gに軍配が挙がります。
音声通話でも、「VoLTE」を使える4Gのほうが有利です。2017年1月現在、異なるキャリア間での通話には対応していませんが、音質という点では従来方式を大きく上回ります。通話相手が同じキャリアかつVoLTE対応端末を使用していなければならないものの、iPhoneでいえば6以降はVoLTE対応ですから、サービス開始当初より高音質で通話できる相手が増えていることは確かです。
iOS 10で4G通信をオン/オフするには、『設定』→「モバイルデータ通信」→「通信のオプション」の順にタップし、現れた画面で「4Gをオンにする」をタップします。すると「オフ」と「音声通話とデータ」、「データ通信のみ」という3つの選択肢が現れるので、3Gを使用し4Gをオフにするときは「オフ」を、4Gを優先して使用(接続できない場合は3Gを使用)するときはそれ以外を選択します。