エクスペディア・ジャパンは1月5日、「ミレニアル世代の旅行 国際比較調査」の結果を発表した。調査時期は2016年3月、対象は世界21カ国18歳以上の有職者2万1,064人。

旅行で「宿泊施設の価格」を重視する国、第1位に

ミレニアル世代とは、1982~1999年生まれでインターネットが普及した環境で育った最初の世代を指す。「自身の親とのギャップが最も大きい世代と言われている」(同社)。

世界21カ国のミレニアル世代を対象に、「過去1年以内に海外旅行をしていない人の割合」を調べたところ、日本が58%で最多。次いで韓国、オーストラリア、ブラジルが同率の41%、米国が40%と続いた。

ミレニアル世代で「過去1年以内に海外旅行していない」人の割合

一方、日本のミレニアル世代で過去1年以内に「国内旅行をした」人は67%と7割近かった。

同社によると、「一般的に、シンガポールや香港のような大陸続きで規模が小さい国(または特別行政区)では自国以外へ遊びに行く人が多く、逆に、オーストラリアやアメリカのように規模が大きかったり他国まで距離がある国は国内旅行者が多い傾向にある。島国の日本は国内に十分観光できる場所があるため国内旅行者が多い傾向」だという。

日本のミレニアル世代で「直近の旅行を1人で行った人」は25%で、対象国の中でトップ。他方、「恋人・夫婦」で行った人は27%と、韓国の15%に次いで2番目に少なかった。

日本のミレニアル世代が「旅行計画をするときに重視するもの」は、「行き先」が36%と最も多く、以下、「交通費の価格」が27%、「宿泊施設の価格」が20%と続いた。さらに国別に「宿泊施設の価格」を重視している人の割合をみると、対象国の中では日本人が20%と一番価格にこだわっていることが判明した。

短い期間(1~4日)で旅行する割合が高い国を見ると、日本が62%と対象国の中で一番多かった。同社は、「有給休暇をとる文化が浸透していないこともあり、短い日数での旅行をする若者が多い」と推測している。

ミレニアル世代が「5年以内に最も旅行に行きたい国の1位に『日本』を選んだ国」は台湾、タイ、香港、韓国、マレーシア、中国、シンガポールと7カ国にのぼった。