スマイル・プラスカンパニーは1月5日、介護現場の労働環境に関するアンケート調査の結果を発表した。調査は10月下旬~11月上旬、運営する介護レク素材のプラットフォーム「介護レク広場」の会員217人を対象にインターネットで行われた。
調査の結果、全介護職員の30.9%が転職を考えていた。さらに常勤・非常勤で分けると、常勤は33.3%、非常勤は24.6%と、常勤の介護職員の方が転職を考えている割合が8.7%高いという結果だった。
全体の転職理由のトップ3は「収入の少なさ」「心身の疲れ」「法人・事業所の理念や運営の在り方に不満を持った」の順だった。非常勤の転職理由のトップは、「収入の少なさ」を超えて「職場の人間関係」だった。
現在の職場は介護職を始めてから何度目の職場か聞くと、「1回(転職経験なし)」(45.6%)、「2回」(18.9%)、「3回」(18.0%)と続く。
「職場の給与制度や人事評価制度、教育制度などについて満足していますか?」という質問に不満と答えた人(やや不満+不満)は46.1%。満足(満足+やや満足)の27.2%を上回った。
常勤が就職先を選ぶ際に最も重要視するポイントとして挙がった「賃金水準」は、非常勤では「職場の雰囲気」「通勤のしやすさ」「労働時間・勤務体制が希望に合っているか」「仕事内容」に続き5番目に重要視するポイントであることが判明した。賃金よりも職場・労働環境を重視する姿勢が顕著となっている。