新年を迎え、やはりこの時期に欠かせないのが餅。年始が近づくにつれて、買いだめした人も多いのではなかろうか。その一方で、ついつい買いすぎて消費しきれない、というのも餅あるあるだろう。

筆者自身もおしるこ、雑煮、磯辺焼き……と無限に続く餅ループが続いて飽きてしまった。しかし、わざわざ味を変えるために買い物に行くのも面倒だ。もし行ったとしても、おそらくカップ麺を買って帰ってくるだろう。そこで今回の企画は……、

なぜ買ったか分からない調味料や冷蔵庫で寝すぎてしまったおかずなど、そういったものを実際に集めて餅と組み合わせてみる。餅はレンジで温めるのみで、基本的に調味料はかけるだけという、"料理レベル1(調味料の名前が分かる)"の人でも作れそうなものとしよう。

編集部でかき集めた調味料たち

冷蔵庫に入ってそうな調味料たち

まずは、基本的な調味料を使ったものから。1つ目は、「中濃ソース×おろしにんにく」だ。トンカツには欠かせない中濃ソースだが、揚げ物以外で使っている印象がない。しかし揚げ物なんて危険な料理(※筆者の主観)は、とてもじゃないが素人にできないだろう。それなのに、「いつか使うかもしれない」という思いからついつい買ってしまう人が多そうだ。おろしにんにくも、筆者的には使ってるシーンを全く想像できなかった。

中濃ソース×おろしにんにく

この2つをかけて食べてみると、ソース味の餅に刺激的なパンチが加わっていた。想像以上にガツンと来る味わいで、食べ盛りにはたまらないだろう。

にんにくの香りが食欲をそそるものに!

2つ目は、ついつい買ってしまうけど、あまり使用しない「かつおぶし×おろし生しょうが×生わさび×おろしにんにく×レモン汁」を添えてみた。

「かつおぶし×おろし生しょうが×生わさび×おろしにんにく×レモン汁」

いろいろ載せてみたが、かつおぶしがかかっているせいか、冷奴みたいな見た目になった。そうめんやそばで薬味として使われるもののフルコースとなったが、やはりおろしにんにくのパンチのきいた味がベースになり、そこに生わさびとおろし生しょうが、レモン汁の爽やかな酸味と辛味で口の中をさっぱりさせてくれる。かつおぶしの風味もあり、和の香り豊かな味付けになった。

和の香り豊かな味付けになった

調味料で違うメニューに変えてみる

使い切れなかった調味料はまだまだあった。続いては、「カルボナーラソース」を使って餅版カルボナーラを作ろう。これは1パック使ってしまったが、家のパスタが切れてしまって余っていたものだ。これを餅にちょっと絡めて、トッピングの黒こしょうをかけるだけで完成だ。

「カルボナーラソース」

これはもう、パスタソースの優秀さが際立った感がある。ご飯もパンでも何でもいける気がした。冷蔵庫の余りも消費できるし、かなりお得だ。

パスタソースが万能すぎる

次は、買ったけれど全て食べきれず、「いつ買ったっけ?」的な存在になりがちな梅干しを合わせてみよう。さらに、そこに少し手を加えて「梅干し×かつおぶし×はちみつ」を試してみる。

「梅干し×かつおぶし×はちみつ」

餅ももともとは米だったことだし、餅と梅干しの相性は言わずもがなだろう。そこにはちみつとふんわりとした甘さとかつおぶしの香りも加わり、甘酸っぱく香ばしいものに仕上がっていた。

甘酸っぱく香ばしい味わいに仕上がった

オリーブオイルやジャムを使って少し変わったテイストにも

「何のために買ったんだっけ?」と思うような調味料も合わせてみよう。「オリーブオイル×粒マスタード×白ワインビネガー」でカルパッチョ風に仕上げられられるという。オリーブオイルをかけ、粒マスタードと白ワインビネガーをほんの少し垂らすだけでできる。食材の入手難易度は高そうだが、おしゃれなので女性に出してみたらもてそうな気がする。

「オリーブオイル×粒マスタード×白ワインビネガー」

白ワインビネガーの酸味と粒マスタードで、上品な味に仕上がっている。今食べているのは本当に餅なのだろうかと疑ってしまいそうだ。白ワインビネガーは2滴くらいで酸味を感じるので、かけすぎには注意してほしい。

餅とは思えないほど上品な料理になる

最後は少し甘いものも挑戦してみる。大体買って冷蔵庫の奥にしまいっぱなしのことが多いイチゴジャムを餅に塗ってみよう。ついでにはちみつをかけてより甘くしてみた。

「イチゴジャム×はちみつ」

餅にクセはないので、甘いものもいけるようだ。ちょっと載せただけでデザートになれるポテンシャルにはもう脱帽してしまう。他にもブルーべりージャムやマーマレードにも合いそうだ。

餅は主食にもデザートにもなれる


いろいろと試してみた結果、餅は意外にどんな調味料にも合うことがわかった。餅の消費に困っている人は、ぜひ参考にしてみてほしい。