もらってうれしい年賀状。しかし、最近はメールやSNSの発達もあってか年賀状をやり取りしないという人も増えてきているようだ。今回はマイナビニュース会員305人に、2017年の年賀状について聞いてみた。
1通も書かない人が約4割
Q.個人的に送る年賀状を今年は何通書きましたか(あるいは、書く予定ですか)?
1位 1通も書いていない 39.3%
2位 1通~10通 22.3%
3位 11通~30通 19.7%
4位 31通~50通 9.8%
5位 51通~100通 4.9%
6位 100通以上 3.9%
送り先は友人・知人が多い
Q.誰に送る年賀状が一番多いですか?(1通以上書いた人に質問。n=185)
1位 現在関わりがある友人や知り合い 35.7%
2位 旧友、前職の関係者など古い知人 31.9%
3位 職場の同僚や上司 19.5%
4位 親戚 13.0%
年賀状を出さない理由は?
Q.年賀状を出さない理由として最も当てはまるものを教えてください。(1通も書いていない人に質問。n=120)
1位 もともと年賀状を出す習慣がないから 59.2%
2位 用意する時間がないから 16.7%
3位 喪中だから 13.3%
4位 その他 10.8%
「あいさつ自体しない」人も
年賀状に代わる新年のあいさつは何で行うことが一番多いですか?(1通も書いていない人に質問。n=120)
1位 新年のあいさつは特にしない 35.8%
2位 LINEやFacebookなどのメッセージアプリ、SNSなど 32.5%
3位 メール 21.7%
4位 直接出向く 5.0%
5位 電話 2.5%
5位 その他 2.5%
Q.その理由を教えてください
■新年のあいさつは特にしない
・「相手がいない」(32歳女性/宮崎県/その他/その他・専業主婦等/その他)
・「あいさつする相手がいない」(42歳男性/熊本県/その他/その他・専業主婦等/求職中・無職)
・「こちらから進んでするほど意義が感じられないから(先方から何らかの手段であいさつがあれば返礼はする)」(44歳男性/兵庫県/サービス/事務・企画・経営関連/会社員・公務員・団体職員)
・「無駄だと思う。正月だからといって改まる必要なし」(46歳男性/福島県/ソフトウェア・情報処理/IT関連技術職/会社員・公務員・団体職員)
・「面倒」(24歳男性/兵庫県/建設・土木/営業関連/会社員・公務員・団体職員)
・「現状、印刷主体の年賀状文化自体が形式的であり又手書きするほど親交がある親戚友人等はいない」(44歳男性/東京都/官公庁/公共サービス関連/会社員・公務員・団体職員)
・「数年前に仕事の都合で出せなかった年が数年続き、連絡先が途絶えてしまったため」(55歳男性/長崎県/ソフトウェア・情報処理/IT関連技術職/個人事業主・会社役員)
・「祝い事はしないので」(35歳女性/京都府/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
■LINEやFacebookなどのメッセージアプリ、SNSなど
・「ポストに行く必要もないし、いつどこでもできるから」(34歳女性/神奈川県/流通・チェーンストア/事務・企画・経営関連/会社員・公務員・団体職員)
・「心境を直入できます」(25歳女性/東京都/その他/営業関連/会社員・公務員・団体職員)
・「気軽にできるから。別に新年だからって特別祝う必要がないから」(21歳女性/東京都/その他/その他・専業主婦等/学生)
・「年賀状を交換する習慣も年々少なくなっているように思う。今年は思い切って年賀状無しで臨んでみることにした」(56歳男性/鹿児島県/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連/会社員・公務員・団体職員)
・「最近は皆そう」(47歳男性/京都府/物流・倉庫/技能工・運輸・設備関連/会社員・公務員・団体職員)
・「住所を知らないから」(32歳女性/埼玉県/官公庁/公共サービス関連/会社員・公務員・団体職員)
・「印刷するのが手間」(35歳女性/愛知県/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「必要な相手はだいたいFBでつながっているから」(41歳女性/佐賀県/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「便利だから」(35歳男性/神奈川県/その他/その他・専業主婦等/フリーター)
■メール
・「手軽に大量に送れるから」(49歳男性/埼玉県/通信関連/営業関連/会社員・公務員・団体職員)
・「自分の周りに年賀状を書いている人がいないからメールであいさつしてます」(45歳男性/三重県/放送・新聞/営業関連/会社員・公務員・団体職員)
・「メールが一番手っ取り早いし特に親しくない人らには同じ文章で一斉送信で済ませられるから」(47歳男性/大阪府/レジャーサービス・アミューズメント・アート・芸能関連/営業関連/会社員・公務員・団体職員)
・「手軽に済むから。直接会う前に新年のあいさつをしたいような相手はメールでしか連絡が取れない相手もいるから。あいさつしたい相手は全員メールで連絡できるから」(28歳男性/神奈川県/その他/その他・専業主婦等/求職中・無職)
・「自分の時間に書いて送信できるから」(51歳女性/東京都/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連/会社員・公務員・団体職員)
・「低コストだから」(44歳男性/愛知県/輸送用機器/IT関連技術職/会社員・公務員・団体職員)
・「簡単だから」(40歳男性/神奈川県/その他/その他・専業主婦等/フリーター)
総評
個人情報取り扱いの慎重化や電子メール、SNSの普及もあって、「年賀状離れ」が叫ばれて久しい。今回のアンケートでも、約4割の人が年賀状を「1通も書いていない」と回答した。年賀状を書くという人も、「1通~10通」という人が最も多く22.3%。以降、枚数が多くなるほどに割合は少なくなり、51通以上書くという人は合計8.8%にとどまった。
年賀状を書く人にその送り先で最も多いものをたずねると、「現在関わりがある友人や知り合い」「古い知人」がトップ2となり、全体の7割弱を占めた。親戚同士は直接顔を合わせる機会もあるだろうし、職場の仲間や上司に対しては付き合いとして数枚程度送るだけ、という人も多いのではないだろうか。年賀状が儀礼的なあいさつというよりも、友人や知人へのコミュニケーションツールとしての意味合いを強くしている様子がうかがえる。
一方、年賀状を1枚も書かないという人にその理由を尋ねると、「もともと年賀状を出す習慣がないから」が圧倒的に多く59.2%となった。サンプル全体(305人)から見ても23.3%となり、まさしく"年賀状離れ"した人々と言えそうだ。
では、年賀状を書かない人は、新年のあいさつのために年賀状以外のツールを利用しているのだろうか。聞いてみると、新年のあいさつ自体を「特にしない」という人が35.8%に。「あいさつする相手がいない」「無駄だと思う」「そこまでするほどではない」などの意見が多かった。
その次に多かったのが、「LINEやFacebookなどのメッセージアプリ、SNSなど」で新年のあいさつをする人(32.5%)だ。あいさつをしたいという気持ちはあるものの、はがきを買って手書きするほどの手間はかけたくない、というコメントが多く見られた。また、「あいさつしたいが住所を知らないから」といった声もいくつか上がっていた。
メッセージアプリやSNSと似ているが、「メール」(21.7%)も多かった。アプリやSNSとの違いは、「一度に大量に送れる」という点。媒介こそ違うものの1人ひとりに向けてあいさつができるアプリ・SNSに対して、メールを使う人からはどちらかというと義務的な側面が強く表れたコメントが多く集まった。
住所リストを作ったりデザインに凝ってみたりプリントに苦労したりと、何かと手間のかかる年賀状。代わりの手段はいくらでもあるが、それでもやっぱり、もらうとうれしい。普段お世話になっている人や大切に思っている人に、贈り物のつもりでしたためてみてはいかがだろう。
調査時期: 2016年12月21日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 男女305名
調査方法: インターネットログイン式アンケート
※写真と本文は関係ありません