レキットベンキーザー・ジャパンはこのほど、「家庭でのインフルエンザ感染予防などに関するアンケート調査」の結果を発表した。同調査は11月22日~23日、子どもを持つ20~49歳の有職女性300人を対象にインターネットで実施したもの。
インフルエンザにかかる最も大きな原因は何だと思うか尋ねたところ、65.0%が「飛まつ感染」と回答した。次いで「空気感染」(18.7%)、「接触感染」(16.0%)と続いている。
子どもがインフルエンザにかかった際、他の家族にうつらないようにするための予防策について聞くと、「マスク」(71.2%)、「手洗いを徹底する」(70.7%)、「隔離する」(62.0%)が多かった。家庭内でインフルエンザが広がってしまう原因について尋ねると、56.3%が「(り患した人を)隔離しきれなかった」、46.7%が「飛まつ感染」と回答した。
子どもが病気にかかった時に、子どもの看病を一番行うことが多いのは誰か尋ねると、97.0%が「自分自身」と答えた。子どもがインフルエンザにかかった際、子どもの容体の事以外で、最も困ることは何か聞くと、64.6%が「自分にうつること」「他の家族にうつること」と回答している。
自身を含め、家族内の誰かがインフルエンザにかかったことで、学校、職場、家族内などの人間関係等で不都合が起こったことはあるか聞くと、26.0%が「ある」と答えた。具体的には、急な欠勤や長期欠勤等による「仕事関係」でのトラブルが最も多く、次いで看病に理解を示さない夫とのトラブルなど「家庭関係」が多かった。
自分・家族が感染してしまった後に後悔・反省することを聞くと、「きちんと手洗いをしておけばよかった」「人が集まるようなところに行かなければよかった」(各27.7%)が多かった。子どもがインフルエンザにかかることで、家計に対する負担(損失)は1シーズンでいくらくらいか尋ねると、56.7%が「1万円未満」と答えている。
インフルエンザの時期に、自身が見ている目の前で、外から帰ってきた子どもに「手洗い」をさせているか聞くと、77.7%が「している」と答えた。手洗いをさせることについて、これまで大変だと感じた点について尋ねると、48.3%が「いい加減にしか洗わないこと」と答えた。
塙小児科医院の塙佳生院長によると、インフルエンザの予防対策として、「飛沫感染」対策だけでは不十分だという。感染している人のつばや鼻みずなどが手から手へ、ドアノブやつり革などを介して手に付着する「接触感染」にも要注意とのこと。接触感染の予防には、せっけんを使ったていねいな手洗いが有効だという。
「周囲にウイルスを付着させないために、くしゃみを手で受けたら、その手はすぐに洗うこと。そして外で あちこち触った手はウイルスなどがついていることもあるので、家に帰ったらせっけんを使ってしっかりと洗うことが大切です」と塙院長。「手洗い」「マスク着用」「咳エチケット」は、自分を守ると同時に、家族や他人のためにもなるという。
手洗いの際、指の間や手首も含めて、きちんと汚れを落とすためには、せっけんを使って15秒以上かけて洗うことが大事とのこと。せっけんがつけて洗うと、物理的に洗い流すのに時間がかかるため、子どもに時間をかけて長く手を洗うという習慣自体を身につけさせることができるという。