新年明けて、初めてのごあいさつとなる年賀状。そもそも「書かない」という人も増えているが、子どもたちにはどのように、その文化を伝えたらよいだろう。今回は、小学生までの子どもをもつ女性のマイナビニュース会員300人に「子どももしくは親から、学校や幼稚園・保育園の先生に年賀状を出しますか?」と聞いてみた。
Q.子どももしくは親から、学校や幼稚園・保育園の先生に年賀状を出しますか?
「はい」 47.3%
「いいえ」 52.7%
年賀状を出す
・「年賀状の文化を伝えたい」(38歳/埼玉県/公共サービス関連/会社員・公務員・団体職員)
・「学校の宿題になっている」(39歳/新潟県/その他・専業主婦等/会社員・公務員・団体職員)
・「時候のあいさつは大事だと思うので、子どもにも最低限はするように教育している」(38歳/熊本県/クリエイティブ関連/会社員・公務員・団体職員)
・「それが、わが家のスタンダードだと何の疑いもなく思っているので」(49歳/福島県/その他・専業主婦等/フリーター)
・「自分も昔書いていたから」(33歳/東京都/公共サービス関連/会社員・公務員・団体職員)
・「子どもが自主的に書くと言ったから」(51歳/京都府/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「幼稚園の時の先生から必ず来るので、今も必ず出すようにしている」(48歳/栃木県/その他技術職/会社員・公務員・団体職員)
・「子どもにとって、一番目上の人だから」(29歳/和歌山県/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「今年小学1年生になった子どもの先生から暑中見舞いのはがきが届いたので、年賀状も出そうと思う」(35歳/奈良県/事務・企画・経営関連/会社員・公務員・団体職員)
・「毎年きちんと頂くので、小学校の方針かなと思っています。それなら子どもにもきちんと風習として定着させたい。社会人になってからも、上司や先輩後輩同僚にも出さないといけないので、今から常識ある人間でいてほしいです」(41歳/大阪府/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「先生が子どもに年賀状を出すと話すらしく、実家の住所を連絡帳に書いてきたから」(40歳/埼玉県/その他・専業主婦等/フリーター)
年賀状は出さない
・「年賀状を出すことを断られているから」(39歳/東京都/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「みんな書かないから」(40歳/東京都/事務・企画・経営関連/会社員・公務員・団体職員)
・「最近は、プライバシー保護の関係上、宛先が分からないから年賀状は出さない」(53歳/埼玉県/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「大変だし、先生にも迷惑がかかりそうで」(31歳/長野県/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「特に必要だと思わないから」(42歳/滋賀県/販売・サービス関連/その他・専業主婦等/会社員・公務員・団体職員)
・「メールで送れるから」(32歳/福島県/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「先生と親密になりすぎてはいけないと思うから」(34歳/東京都/その他・専業主婦等/その他)
・「送らなくてもよいと言われた」(37歳/新潟県/その他・専業主婦等/求職中・無職)
・「もうそんな時代ではない」(26歳/東京都/事務・企画・経営関連/会社員・公務員・団体職員)
総評
調査の結果、年賀状を出すと答えた人は47.3%、出さないと答えた人は52.7%と、出さない人が出す人を上回った。
先生に年賀状を出す理由としては「日本の文化だから」「学校や先生の方針だから」という意見が多く、「出すことが当たり前」という声も目立った。先生からの暑中見舞いがきっかけだったり、年賀状のやりとり自体が宿題になっていたりと、学校・先生の方針によるものも大きいようだ。
一方、年賀状を出さないという人も「出そうという考えがなかった」「みんな出していない」など、やりとりをしない風習が当たり前になっているようだった。中には、個人情報の関係で、先生が住所を伝えなかったり、やりとり自体を禁止したりしている学校もあるよう。「先生に迷惑がかかる」と遠慮して、年賀状を出さない親もいた。
日本の伝統は長く伝えていきたいもの。しかし最近では、メールやSNSで年始のあいさつをする人も増えているようで、時代の変化とともに、伝統文化のあり方も、変わっていくのかもしれない。
調査時期: 2016年10月31日~2016年11月26日
調査対象: マイナビニュース会員(小学生までの子どもをもつ女性)
調査数: 300人
調査方法: インターネットログイン式アンケート
※写真と本文は関係ありません