QLifeはこのほど、「肺がん治療における患者の薬物治療選択の意識と実態」に関する調査結果を発表した。同調査は12月9日~12日、現在抗がん剤による治療中、もしくは過去に治療を行ったことがある肺がん患者100名を対象に、インターネットで実施したもの。
抗がん剤(分子標的薬を含む)治療を受ける前に、どのような説明を受けたかったか尋ねたところ、58.0%が「複数の治療方法について説明を受けた上で、主治医との相談の上で決める」と回答した。
「複数の治療方法について説明を受けた上で、主治医が1つの治療法を推奨する」(25.0%)、「複数の治療方法について説明を受けた上で、自分で治療法を決める」(9.0%)と合わせると、92.0%が「複数の薬剤について説明を受ける」ことを望んでいることがわかった。
抗がん剤治療を受ける前に、主治医から受けた説明について聞いたところ、56.0%が「複数の治療方法について説明を受けた」と答えた。41.0%は「1つの治療方法のみ説明を受けた」と回答している。
「効果」「副作用」「入院の有無」「治療期間」「費用」のうち、抗がん剤治療を受ける前に、知りたかった内容を、最も知りたかったものから順位を付けてもらったところ、最も多かった回答は「効果」(81.0%)だった。次いで「副作用」「治療期間」と続いている。
抗がん剤治療を選ぶ際、効果と副作用のバランスをどのように考えているか聞くと、「効果が1番高い治療方法であれば、副作用があったとしても治療を受けたい」が45.0%で最も多かった。「なるべく副作用があまりない治療を受けたい」は31.0%だった。
医師・看護師・薬剤師などの医療従事者以外に、どのような媒体から病気や治療の情報を得ているか尋ねたところ、40.0%が「病院やがんセンターなどのホームページ」と回答した。次いで「オンライン上のQ&Aサイト」(28.0%)、「テレビ、ラジオ、新聞などマスメディア」(27.0%)、「一般向けの書籍や雑誌」(25.0%)と続いた。