EDに関する調査実行委員会はこのほど、「EDに関する調査」の結果を明らかにした。同調査は12月14日~16日、全国の30歳~59歳までのED治療薬を服薬したことがある男性500名を対象に、インターネットで実施したもの。

EDに関連する認識として間違っているものはどれですか?

ED(勃起不全)とは、「勃起機能の低下」を意味する英語「Erectile Dysfunction」の略。専門的には「性交時に十分な勃起が得られないため、あるいは十分な勃起が維持できないため、満足な性交が行えない状態」とされている。

また、「たまに勃起しないことがある」「勃起できるか不安になる」など、本人が勃起に満足を感じられない場合もEDであり、十分に治療対象となるという。

EDに関する勘違いを探るために、「EDとはまったく勃起しないことである」「20代でもEDになる」「高血圧症の人はEDになりやすい」などの中から、EDに関連する認識として間違っているものを答えてもらった。

認識として間違っているものは「EDとはまったく勃起しないことである」だけ。すなわち、「20代でもEDになる」「高血圧症の人はEDになりやすい」はどちらも正しいことになるが、きちんと正解できた割合は35.4%にとどまり、実に65%弱がEDについて適切に理解できていないことがわかった。

ED治療薬をどこで入手したかを質問したところ、最も多かったのは「病院・クリニックから処方」(59.8%)だった。次いで多いのは、「ネットで購入」(35.2%)で、「知人から譲り受ける」も4.4%見られた。

ED治療薬をどこで入手しましたか?

ED治療薬には名前や外観は本物そっくりだが、有効成分が含有していないもの、有効成分が倍量入っているもの、全く異なる薬剤が混入しているものなど、危険な「模造品」が存在しているという。

この模造品のことを知っているか尋ねたところ、55.8%は「知っている」と回答した。しかしその他の約半数は模造品の存在を理解していないということが明らかになった。

EDの治療薬の模造品があることを知っていますか?

11月に製薬会社4社が実施した調査によると、ED治療薬のうち約4割が偽造品であるということがわかったという。この事実を知っているか聞いたところ、約6割が「知らない」と回答した。偽造品に関する認識が低いことから、多くの人がインターネット経由で、偽造品を購入している可能性が高いことがわかった。

偽造薬を飲むことで「副作用」のリスクが高まることも考えられる。これまで、副作用を感じたことがあるか尋ねたところ、「全くない」と回答した人は31.2%で、6割以上が副作用を感じていることがわかった。

ED治療薬を服用して、副作用を感じたことはありますか?

副作用が出たときに誰に相談したか尋ねたところ、51.5%が「誰にも相談しなかった」と回答した。副作用は内容によっては非常に危険なため、すぐに医者に相談することが大事だという。相談することで、副作用が起きにくい飲み方や、起きたときの和らげ方なども指導を受けられる。