読者の皆様、今年も大変お世話になりました。2016年の年末ということで、マイナビニュース「パソコン」チャンネルに掲載された注目記事を振り返ります。今回は、10月~12月までをチェックしていきましょう。

2016年10月の注目記事

10月25日 GeForce GTX 1050 TiとGeForce GTX 1050を試す - ついにGeForce GTX 750 Tiの後継が登場
10月27日 Windows 10の大型アップデート「Creators Update」発表、来年初め登場
10月27日 Microsoft、クリエイター向け"変わる"液晶一体型PC「Surface Studio」発表
10月27日 富士通、レノボとの提携を「最優先で検討」 - 内容は協議中
10月28日 「MacBook Pro」4年ぶり刷新、Touch Barで進化、Airよりもコンパクトに

10月は、期待のエントリー向けGPU「GeForce GTX 1050 Ti」と「GeForce GTX 1050」が発表されました。前世代のミドルレンジであるGTX 960に並ぶ性能を、2万円前後の低価格で実現した、コスパ良しのGPU。AMDも高性能な新GPUを投入し、今後しばらくゲーミングPC市場の盛り上がりが続きそうです。

また、新プロダクトとしてMicrosoftから液晶一体型のデスクトップPC「Surface Studio」が、Appleから細長いマルチタッチディスプレイ「Touch Bar」を備えた「MacBook Pro」が発表されました。いずれも、クリエイティブ用途を意識した新プロダクトになりました。

2016年10月で最もクリック(拡大表示)された画像はこちら。AppleのCEO、ティム・クックが来日 - Twitterに伏見稲荷大社の写真を投稿の画像です。Twitterで突然明らかになった、Apple ティム・クックCEOの来日。クック氏自身が、「おはようございます!」とう日本語コメントとともに、京都・伏見稲荷大社の写真を投稿しました

2016年11月の注目記事

11月4日 Futuremark、VR対応のPC向けベンチマークソフト「VRMark」を正式発表
11月7日 Google、検索のインデックスをモバイル版コンテンツ優先に
11月13日 データが消える? 恐怖の「ゲーム」の手口とは - ランサムウェアの最新動向を探る 第2回
11月15日 Apple、20年のデザイン史を振り返る写真集を16日の17時に発売 - 部数限定
11月25日 これがPC? ドリンクボトル型のデスクトップPC「Diginnos DG-CANPC」を試す

11月は、ソフトウェアやWebサービス関連の話題が多く出た月でした。「PCMARK」などのベンチマークソフトの開発で知られるFuturemarkが、VR対応のPC向けベンチマークソフト「VRMark」正式版を発表。VR市場の広がりを感じさせる新たなベンチマークです。

また、Googleは、検索結果の表示について、モバイル版コンテンツを優先にすると発表しました。現在デスクトップ版コンテンツに基いているページのランキングや検索結果のスニペット表示などに、モバイル版コンテンツを優先するようになります。

セキュリティソフトウェアの新製品の発表もこの時期。2016年はランサムウェアという、データを人質にとり金銭を要求するタイプのマルウェアが流行し、多くのセキュリティベンダが、これに対抗する新製品を投入しています。

2016年11月で最もクリック(拡大表示)された画像はこちら。サイトを見ただけで感染? 2大ルートはメールとブラウジング - ランサムウェアの最新動向を探る 第3回の画像です。ランサムウェアの実態や最新の状況、対策などを紹介する連載の一コマ。ランサムウェアの感染経路として、不正なWeb広告が挙げられています

2016年12月の注目記事

12月1日 「これまでの技術の集大成」 - 東芝、17時間駆動の12.5型コンバーチブルPC「dynabook V」発表会
12月8日 Qualcomm、Snapdragon搭載デバイスでWindows 10のサポートを表明
12月8日 IoT機器への攻撃「全く予想しなかった」 - 2017年のサイバーセキュリティはAI技術が重要に
12月19日 AirPods、賢い! 充電サイクルのストレスも無いし、好きな人との「イヤホン半分こ」もOK!!
12月20日 日本マイクロソフトの樋口泰行会長が退任「入社10周年の節目」

2016年最後の月、12月。Snapdragon搭載デバイスが、Windowsをサポートするというニュースが飛び込みました。ARMベースのSnapdragonは、Intelプロセッサより省電力で動作するものが多く、モバイルデバイスの小型化や長時間駆動などが見込まれます。

そして年の瀬も迫った20日には、日本マイクロソフトの樋口泰行会長が退任するというニュースも。2008年にマイクロソフトの代表執行役社長に就任して以降、マイクロソフトの"顔"として、親しまれている樋口氏。今後は顧問に就任する予定です。

2016年12月で最もクリック(拡大表示)された画像はこちら。「これまでの技術の集大成」 - 東芝、17時間駆動の12.5型コンバーチブルPC「dynabook V」発表会の画像です。東芝が「31年の技術を集大成した」と力強く語った、渾身の1台は、重量・バッテリ駆動時間・価格のバランスが絶妙にとられた、12.5型の2in1コンバーチブルPCでした。

駆け足になってしまいましたが、注目記事から2016年を振り返ってみました。

ちなみに、2016年を通してもっとも読まれた記事は、「Windows 10 無償アップグレードは続いている? - 阿久津良和のWindows Weekly Report」でした。

2017年、PC業界を取り巻く大きなトピックとしては、"Kabylake"こと第7世代Intel Coreデスクトップ版の国内発表が年明け早々と見込まれているほか、合わせて搭載デバイスや対応チップセット(200シリーズ)搭載マザーボードが登場する予定です。また、IntelとARMの協業、そしてSnapdragonのWindowsサポートの今後にも注目していきたいところ。モバイル市場の端末が大きく変わる可能性を秘めています。

まずは年明け1月5日(現地時間)から米・ラスベガスで開催する家電製品見本市「CES 2017」にて、編集部が現地からレポートをお届けしますので、ご期待下さい。

それでは皆様、最後になりましたが、よいお年をお迎えください。そして来年もどうぞ、よろしくお願い申し上げます。