東京都をはじめ、全国各地でノロウイルスが原因の感染性胃腸炎が猛威をふるっている。ウイルスに感染するとひどい下痢やおう吐といった症状に悩まされ、日常生活や仕事に多大な支障をきたす。それだけに予防をしっかりとして、ウイルスを体内に取り込まないことが肝要となる。
ノロウイルスの感染を防ぐためには石けんによる手洗いや食品の加熱、消毒などがあるが、感染経験がある人は一体どのように感染対策をしているのだろうか。今回はノロウイルスに感染した経験を持つマイナビニュース会員196名に「ノロウイルス対策の予算とその使い道」に関するアンケートを実施したので、気になった回答を紹介しよう。
Q.2016-2017シーズンにノロウイルス対策としてどれだけのお金をかける予定なのか、またその使い道はどのようにするのかを教えてください
1位: 0円(現在、自宅にある物などを使用する)(57.1%)
2位: 1円以上1,000円未満(16.1%)
3位: 1,000円以上2,000円未満(11.3%)
4位: 2,000円以上3,000円未満(8.4%)
5位: 3,000円以上4,000円未満(2.9%)
■1円以上1,000円未満
・「マスク、除菌スプレー、ハンドソープ等々の日用品」(28歳女性/食品/事務・企画・経営関連)
・「液体石けんを購入して、常に台所に置いています」(53歳男性/物流・倉庫/技能工・運輸・設備関連)
・「除菌剤、ハンドソープ、マスク、うがい薬、漂白剤」(34歳女性/その他/その他)
・「雑巾とビニール手袋と塩素系漂白剤は絶対そろえておいた方がよいと思うのでこのくらいの金額が必要かと思いますが、お医者さんにかかる医療費を入れるともっとかかるとも思います」(56歳女性/医療用機器・医療関連/専門サービス関連)
・「殺菌効果のある石鹸を購入する予定」(39歳男性/システムインテグレータ/IT関連技術職)
・「万一の通院に」(47歳男性/広告・出版・印刷/クリエイティブ関連)
・「塩素系の漂白剤と使い捨ての手袋」(43歳女性/その他/その他)
■1,000円以上3,000円未満
・「除菌のハンドソープ、うがい薬、手につける除菌スプレー、マスクなど」(39歳女性/その他/その他)
・「薬用石鹸や殺菌効果が強い洗剤などの購入」(38歳男性/クレジット・信販/営業関連)
・「身の回りの周辺環境を整え、消毒や予防策を積極的に行う」(41歳男性/サービス/専門サービス関連)
・「携帯用除菌ウエットティッシュを買う」(43歳男性/その他/その他)
■3,000円以上
・「ドラッグストアに寄ったときに、ハンドソープやマスクなどを購入する予定」(52歳男性/医療・福祉・介護サービス/その他)
・「除菌ペーパー、除菌薬(屋内据え置き)、うがい薬、加湿器の電気代(けっこうばかになりません)」(45歳男性/システムインテグレータ/IT関連技術職)
・「マスクと、マスクに塗布する殺菌スプレー。手洗い用の液体せっけん。使い捨てのペーパーハンカチ」(54歳男性/海運・鉄道・空輸・陸運/事務・企画・経営関連)
・「タオルを数枚新調する」(40歳女性/その他/その他)
・「手洗い用の薬用せっけんを箱買いし、密閉性の高いサージカルマスクを箱で大量買いしています。それと殺菌用の塩素剤を購入してノロウイルスに備えています!! 」(49歳男性/その他/技能工・運輸・設備関連)
■総評
結果は「0円(現在、自宅にある物などを使用する)」が6割近い支持を得て圧倒的なトップとなった。予防の重要性は実感しているものの、あらためて何か購入するといったアクションまでは起こさず、自宅や職場にある物を活用してウイルス感染を防ごうという考えの人が多いようだ。
2位は「1円以上1,000円未満」(16.1%)、3位は「1,000円以上2,000円未満(11.3%)がそれぞれランクインした。回答者の平均予算金額を大ざっぱに分類すると、「1,000円未満」が73.2%、「1,000円以上3,000円未満」が19.7%、「3,000円以上」が7.1%という結果になった。
回答者の中には「アルコール消毒液を購入する」といったコメントがいくつか見られたが、厚生労働省は「調理器具等は洗剤などを使用し十分に洗浄した後、次亜塩素酸ナトリウム(塩素濃度200ppm)で浸すように拭くことでウイルスを失活化できます」としており、消毒は塩素系漂白剤を水で薄めたものを使用するとよい。
その他、特別にお金をかけない予防法として「二枚貝などの食品は中心部をしっかりと加熱する」「感染者の吐しゃ物やふん便を片付ける際は直接触れるのを避け、処理した物はビニール袋などで密封して捨てる」などがある。しっかりと予防して、つらい経験を回避するようにしよう。
※写真と本文は関係ありません
調査時期: 2016年11月16日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 男性141名 女性55名 合計196名
調査方法: インターネットログイン式アンケート