ANAホールディングスとセブン&アイ・ホールディングスは12月20日、災害発生時に両社が協力して緊急物資の輸送を行うことを定めた「緊急時物資輸送支援に関する協定」を締結。両社の持つ輸送・物流機能を相互の連携の下で活用することで、被災地の復興支援体制強化に取り組んでいく。
大手航空事業者と大手流通事業者が協力し、迅速・確実な物資輸送を目指す |
ANAホールディングスは国内最大の航空ネットワークを展開し、セブン&アイホールディングスは被災地の近くにまで張り巡らされた物流インフラを有して、国内最大の約1万9,500店舗(2016年11月末現在)を展開している。両社は2013年に、ポイントプログラムの相互交換を始めとする業務提携を結び、魅力のあるサービス・商品提供など幅広い分野で提携を行い、利便性向上に取り組んできた。今回、大規模な災害時の活動に関しても両社が連携することで、大手航空事業者と大手流通事業者が協力することで、迅速・確実な物資輸送を目指す。
具体的には、ANAホールディングスは災害発生時にセブン&アイ・ホールディングスが要請した緊急物資の輸送を優先的に受託する。セブン&アイ・ホールディングスは緊急物資の国内空輸をANAホールディングスに依頼し、輸送物が災害支援用の無償提供物である場合、ANAホールディングスは無償で輸送協力を行う。また、災害支援用の店舗商品を輸送する場合には、ANAホールディングスは割引運賃にて輸送協力を行う。