エン・ジャパンは12月27日、「労働生産性」に関するアンケート調査の結果を発表した。調査は11月1日~30日、同社サイト「ミドルの転職」を利用する35歳以上のユーザー937名を対象に、インターネットで行われた。
「勤務先の労働生産性」について聞いたところ、64%で「他社に比べて低いと感じる」が最多となった。以降「分からない」(24%)、「高いと感じる」(12%)と続いた。
「1カ月の残業時間」を聞くと、「1時間~20時間」が36%で最多。以降、「21時間~40時間」(28%)、「41時間~60時間未満」(13%)と続き、「101時間」を超える人も3%見受けられた。
「自分の仕事の生産性を最も妨げていること」を聞くと、「1人あたりの業務量過多」(16%)、「1回の打ち合わせ時間が長い、打ち合わせが多い」(15%)、「会社の生産性向上への意識が低い」(14%)がトップ3に。個人個人の能力や意識よりも、業務の任せ方や風土、人員配置など企業の現状に課題を感じている人が多いことがわかった。
「どうすれば職場の労働生産性を上げられると思うか」の問いに対しては、「一人一人の労働時間と業務量を記録し、細かく評価する」(49%)や、「社外とのやり取り方法の効率化(メール、テレビ会議の活用等)」(48%)といった意見が上位に。生産性向上を実現するためには、評価制度の再構築や、職場環境の整備が必要であると考える人が多いようだ。