伊豆急行は26日、「リゾート21」3次車(7両編成)を使用した地域プロモーション電車を運転開始すると発表した。車体は赤にシルバーグレーのグラデーションを施し、車内は沿線各市町の特産品をPRする装飾に。2017年2月4日から運転開始する。

伊豆急行「リゾート21」3次車が「金目鯛」をイメージしたデザインに

「リゾート21」(2100系)3次車は1988年3月から運転開始。2011年8月までオリジナルカラーで運転された後、同年10月から「リゾート ドルフィン号」にリニューアルされた。今年8月に開催された「リゾート21・フェスタ」の後、「リゾート ドルフィン号」は車両の定期検査に入り、検査終了後は新たなカラーリングで登場予定とされていた。

「リゾート21」3次車は今年夏まで「リゾート ドルフィン号」として運転された

2017年2月から運転開始される地域プロモーション電車は、伊豆を代表する「金目鯛」をイメージした真っ赤な車体に、鉄道車両では珍しいというシルバーグレーのグラデーションを施した。車体側面の窓下には、ライン代わりにゴールドのキンメダイを配置し、キンメダイが泳ぐイメージを表現している。車体前面に「Izukyu KINME Train」、前面・側面に「Resort21」のロゴも配した。

7両編成のうち、3号車の車内は「キンメダイ博物館」として、キンメダイの歴史や生態などを紹介する車両に。他6両の車内は沿線6市町の特産品をPRする車両として装飾され、「乗って楽しい・乗ってみたくなる車両」になるとのこと。1号車(伊豆急下田方先頭車)は南伊豆町PR車両、2号車は下田市PR車両、4号車は河津町PR車両、5号車は東伊豆町PR車両、6号車は伊東市PR車両、7号車は熱海市PR車両となり、各市町の観光担当課・産業担当課を中心に、観光協会や商工会など「オール伊豆」で特産品をPRする。

「リゾート21」3次車による地域プロモーション電車は来年1月下旬に試乗会などを実施した後、2月4日から熱海~伊豆急下田間(JR伊東線・伊豆急行線)で普通列車として運転開始する予定。来年7月から運転開始される「アルファ・リゾート21」改造の観光列車「THE ROYAL EXPRESS」とともに、「『電車』を通じて伊豆の魅力を発信することで、伊豆の観光および産業の発展に努めていきたい」と伊豆急行は発表している。