読者の皆様、今年も大変お世話になりました。2016年の年末ということで、マイナビニュース「パソコン」チャンネルに掲載された注目記事を振り返ります。今回は、4月~6月までをチェックしていきましょう。
2016年4月の注目記事
4月はロジクールが「ワイヤレスゲーミングマウスの史上最高傑作」をうたう「G900」や、「Happy Hacking Keyboard」シリーズの新製品など、ハイエンドクラスの周辺機器が登場しました。とりわけ「Happy Hacking Keyboard Prfessional BT」は、5年ぶりの新製品かつシリーズ初のワイヤレス製品ということもあり、注目を集めました。
また、スマートフォンを中心に採用が進むUSB Type-C向けの認証プロトコル「USB Type-C Authentication」が発表されたのもこの時期です。USB Type-Cに関しては、基準を満たしていない変換アダプタや変換ケーブルが販売されており、それらを使うとデバイスの損傷を招く可能性があるという指摘が以前からありました。「USB Type-C Authentication」プロトコルの導入で、デバイスの損傷やマルウェアからの攻撃を防ぐなどの期待が高まります。
2016年4月で多くクリック(拡大表示)された画像はこちら。岡山県備前市のふるさと納税返礼品にSurface Pro 4/SurfaceBook登場の画像です。ふるさと納税の返礼品としてPCを提供する自治体が増えましたが、ちょうどこの時期に総務省が、電子機器や貴金属といった資産性の高いものの提供を自粛するよう通達を出し、見直しをせまられたところもあるようです |
2016年5月の注目記事
5月はNVIDIAが"Pascal"アーキテクチャをベースとしたコンシューマ向けGPU「GeForce GTX 1080」を発売しました。製造プロセスを旧世代の28nmから16nm FinFETへ一気に微細化し、動作クロックが引き上げられたほか、メモリに高速のGDDR5Xを採用することで、従来製品を大きく上回る脅威のパフォーマンスを実現しました。発売日の5月27日には、秋葉原のPCショップが深夜販売を実施。実売10万円前後のハイエンド製品ながら、店頭には「GeForce GTX 1080」を求めるユーザーで長蛇の列ができ、初回入荷分はあっという間に完売となりました。
また、Intelが"Broadwell-E"世代のコンシューマ向けハイエンドCPUを発表しました。最上位モデルの「Intel Core i7-6950X Extreme Edition」は、コンシューマ向け製品としては初の10コア/20スレッド製品で、大原雄介氏によるベンチマークテストの結果では「10コアがいきる用途では性能面でのメリット有り」と評価されています。
Windows 10を搭載するアクティブデバイスが3億台を超えたのも5月です。Microsoftは、Windows 10の無償アップグレードの提供終了日である2016年7月29日に向けて、さまざまな取り組みを行っていましたが、「アップデートの通知がわずらわしい」、あるいは「意図せずにアップデートが実行された」とユーザーの反発も招き、アップデートが実行される日時の表示や、「アップグレード通知"表示させない"方法」を公開するなど、対策をせまられました。
2016年5月で多くクリック(拡大表示)された画像はこちら。Microsoft、Windows 10へのアップグレード通知「表示させない」方法を公開の画像です。Windows 10 へのアップグレードを抑止する方法や、いったん開始されたWindows 10へのアップグレードをキャンセルする方法がアナウンスされ、話題を呼びました |
2016年6月の注目記事
6月初旬はCOMPUTEX TAIPEI 2016の会期中ともあって、新製品が次々と披露されました。プロセッサ関連では、AMDが"Polaris"アーキテクチャをベースとした「Radeon RX 480」を電撃発表しました。14nmFinFETに微細化した製造プロセスに加え、同社GPUのコアともいえるGCN(Graphics Core Next)が第4世代に進化したことで、従来モデルからパフォーマンスや電力向上が大きく向上しました。AMDは"Polaris"で、100ドルから300ドルのメインストリーム市場を狙ってこの後も製品を投入します。
2016年はAMD/NVIDIAの両陣営から、従来製品を大きく上回る性能の製品が投入されたこともあり、PCパーツ業界的には「GPUの当たり年」といえる1年間になったのではないでしょうか。
同じくCOMPUTEX TAIPEI 2016では、MicrosoftがMR(Mixed Reality:複合現実)を提供するHMD型コンピュータ「HoloLens」のプラットフォームである「Windows Holographic」をパートナー企業に向けて公開するという発表を行いました。サードパーティ各社が独自のフォームファクタで、Holographic関連デバイスを開発できるようになります。日本メーカーでは、マウスコンピューターやVAIOが、この市場への参入を前向きに検討すると表明しました。
2016年6月で多くクリック(拡大表示)された画像はこちら。【レポート】COMPUTEX TAIPEI 2016(番外編) - 今年は美女ゲーマーも参戦! お待ちかねのコンパニオンのお姉さん特集の画像です。毎年恒例となっているお姉さん特集ですが、ライター大塚実さんのイチオシはAcerのお姉さんでした |
(2016年「7月~9月編」は12月28日に掲載予定です)