アデコは12月22日、「女性の再就職・復職に関する意識調査」の結果を発表した。同調査は10月7日~14日、20~49歳の再就職・復職経験のある有識女性2,782名を対象に、インターネットで行われた。

働く女性56.4%が復職経験あり

働く女性に対し、「再就職や復職の経験」について質問したところ、半数以上の56.4%が「退職・休職後に仕事を再開したことがある」と回答。

「退職・休職の理由」

「ある」と回答した人に「退職や休職した理由」を聞くと、「仕事に対する不満から」(31.4%)や「育児や出産のため」(26.9%)が多かった。

「再就職や復職の際に不安に思うこと」

また、「再就職や復職する際に不安に思うこと」を聞くと、「育児との両立ができるか」(62.6%)と回答した人が圧倒的に多く、次いで「子供が病気やケガのときどうするか」(35.5%)、「仕事をこなせるか」(21.2%)となった。

復職後に昇格意欲が減少傾向に

次に、ワーキングマザーの「昇進・昇格への意欲の変化」を聞いたところ、休職前は50.2%が「昇進・昇格したい」(「とても昇格・昇進したい」16.1%+「やや昇格・昇進したい」34.1%)。復職後では43.8%(「とても昇格・昇進したい」11.5%+「やや昇格・昇進したい」32.3%)とやや減少。

「再就職・復職後の昇格・昇給意欲(年代別)」

20代に限っては、休職前66.7%から復職後71.2%と、復職後に昇進・昇格の意欲が高まっていることが明らかに。全体的に、年齢が高まるに連れて意欲が減少するという傾向が見て取れた。

意欲が減少した理由については、「仕事の負担が大きくなりそうだから」(61.2%)や「育児に手がかかるから」(42.9%)が上位に。一方、意欲が増した理由は、「貯金を蓄えたいから」(74.2%)が1位に。以降「収入を増やしたいから」(51.6%)、「育児に費用が掛かるから」「生活費の負担が増えたから」(どちらも48.4%)、「子供にかける教育費を増やしたいから」(35.5%)と続き、金銭的な理由が上位を占めた。