声優としてはもちろん、音楽活動でも高い評価を得る花澤香菜が、2017年2月22日(水)に4枚目となるアルバム『Opportunity』(オポチュニティ)をリリースすることが決定し、それにあわせて楽曲提供アーティストも発表された。
まず注目したいのは、世界的グループ=シンプリー・レッドのミック・ハックネルが楽曲を提供。1985年にデビューし、「Stars」など数多くのヒット曲を持つ彼らは、日本でも当時から大人気で、最近でもCMソングに楽曲が使用されるなど、依然としてその評価が高い。そのフロントマンであるミックが、花澤サイドからの楽曲提供のオファーを快諾。作詞はNONA REEVESの西寺郷太が担当しており、シンプリー・レッドらしいブルーアイド・ソウルテイストが散りばめられたサウンドに、花澤のスィートな歌声が絶妙にマッチした名曲に仕上がっているという。
また、新海誠監督作品『言の葉の庭』('13年)で秦が同作のテーマ曲を、花澤がヒロインを演じたことがきっかけでコラボが行われた11thシングルで、秦基博作曲の「ざらざら」ももちろん収録。9thのシングル「透明な女の子」(空気公団・山崎ゆかりプロデュース)、10thのシングル「あたらしいうた」(花澤香菜作詞)といった先行シングルも収録される。
花澤のアーティストデビュー以来、"花澤香菜サウンド"を創り出してきた北川勝利(ROUND TABLE)が、今作もトータルサウンドプロデューサーを務めており、デビュー以来の"花澤香菜の唯一無二の<声>を活かすヘッドホン推奨音楽"というコンセプトを継承し、作曲でも4曲を提供。花澤作品ではおなじみのミト(クラムボン)、沖井礼二(TWEEDEES)、宮川弾、矢野博康らに加えて、初参加となるkz、片寄明人、Spangle call Lilli lineらが楽曲提供を行っている。
作詞は、80年代より活躍する女性作詞家の第一人者である岩里祐穂が数多くの作品を担当。5thシングル「恋する惑星」以来、花澤作品の多くの作詞を担当してきたが、花澤香菜の歌声と岩里が紡ぎ出す詞の世界と多様なクリエイターが生み出すサウンドの結晶も、今作の大きな魅力となっている。
前作3rdアルバムは、"New York"をテーマにJazzyなテイストがメインカラーとなっていたが、今作では"UKサウンド"をベースにした音づくりで、ジャケット撮影もロンドンで行われている。どこか懐かしさや温かみのあるサウンドと花澤香菜の唯一無二の癒しヴォイスが、この上ない邂逅を果たしている全15曲になっているという。
アルバムタイトルである「Opportunity」は、訳すると「機会」という意味。日本人における「機会」の英訳として"chance"という単語が思い浮かぶが、"chance"に含まれるニュアンスは「偶然の好機」という偶然性であることに対して、"Opportunity"は「自分で引き寄せた好機」という必然性のニュアンスを含んでいる。アーティストデビュー以来、多忙を極める声優業のかたわら、シンガーとしての表現力を格段に高めてきた花澤香菜の、現在の魅力が詰まった4thアルバム『Opportunity』。2017年2月5日(日)には「isai Beat presents 花澤香菜スペシャルライヴ」がBillboard Live TOKYOにて開催されることも発表されており、ますます今後の活動にも期待が高まる。各詳細は公式サイトにて。