トヨタ自動車は22日、小型バス「コースター」をフルモデルチェンジし、2017年1月23日に発売すると発表した。2017年4月に発足した、商用車の開発から生産を一貫して行う「CV Company」が担当する初のフルモデルチェンジ車となる。24年ぶりにボディを一新して優れた安全性を確保するとともに、より広く上質な室内空間を実現した。

トヨタの小型バス「コースター」がフルモデルチェンジ

新しいボディはルーフ・側面・フロアの骨格をつないで一体化した環状骨格を採用。高張力剛板の採用なども行い、バスにおけるボディ強度の世界的な安全評価基準である「ECE基準 R-66(ロールオーバー性能)」に適合した高剛性ボディとなった。

また、VSC(車両安定制御システム)を日本でクラス初採用し、全車に標準装備。コーナリング時の横滑りなどを抑制し、車両走行時の安定性を確保した。その他、運転席と助手席のSRSエアバッグ、万が一の際にシートベルトを瞬時に巻き取って早期に乗員を拘束するプリテンショナー機構、胸部に加わる力を低減するフォースリミッター機構を採用するなどの安全・安心機能が採用された。

フルモデルチェンジした「コースター」のボディに環状骨格を採用

室内高を拡大するなど、広く上質な車内空間に

リヤシート・助手席はハイバックシート

室内空間は、運転席エリアのフロントガラスの開口部を広げて視界を拡大したほか、機能スイッチや運転席周りの物入れを最適配置することで視線の動きを最小限にし、ドライバーが運転に集中しやすいコックピットを実現した。

客室エリアは室内高を60mm高くし、窓側は肘が置ける程度(約40mm)外側へ拡大したほか、サイドウインドゥの上下高を50mm広げるなどして、開放感と快適な乗員スペースを提供する。ドアステップの奥行きを65mm拡大し、ルームラックも拡大して外側へ配置移動。UVカットガラスを採用し、合成皮革とファブリックを組み合わせたシート表皮と低反発ウレタンを使用した「EX」のシートも採用された

「コースター」小型バスの価格は594万~887万2,200円、幼児専用車の価格は581万400~673万3,800円、ビッグバンの価格は619万3,800~677万1,600円となっている(価格はすべて税込)。

トヨタ「コースター」外観・内装イメージ