ハワイアン航空は12月21日、羽田空港とハワイ島コナ国際空港を結ぶ直行便を就航。日本からコナ国際空港への乗り入れはJALが展開していた2010年以来であり、ハワイアン航空が週3便で運航することで、新たに年間5,600万ドルの旅行者消費の創出が予測されている。

6年ぶりにコナ線就航

羽田空港発初便となるHA852便は、羽田空港の出発ゲートで就航式典を実施。ハワイアンミュージックとフラのパフォーマンスやハワイ式就航祈祷儀式が行われたほか、搭乗者はフラワーレイによるおもてなしを受けた。また、現地時間21日正午過ぎにコナ国際空港に到着し、同路線の申請を支援した100人以上のゲストによって出迎えられた。

羽田空港にてパフォーマンスや就航祈祷儀式などを実施

コナ空港でもお出迎え

今回開設された羽田=コナ線は週3便にて運航。7月にデイリー運航を開始した成田=ホノルル線に続き、羽田、大阪、札幌とホノルルを結ぶハワイアン航空の定期便を補完する。

羽田=コナ/ホノルル線の深夜早朝時間帯の運航スケジュール

コナ空港にて初便の到着を出迎えたハワイ州知事であるデービッド・イゲ氏は、「東京からコナの直行便を6年ぶりに迎えることができ、大変うれしく思います。本路線は、ハワイ州の経済を上向きにするとともに、東京からの旅行者は、雄大なコナコーストおよびハワイ島が提供する全てを直行便でアクセスすることが可能になります」とコメントしている。

また、ハワイアン航空の代表取締役社長兼CEOであるマーク・ダンカリー氏は、「ハワイ島の広大な自然に魅力を感じてくださる日本人旅行者が増加しており、本日の便はほぼ満席です。ハワイアン航空をご利用いただいている日本人旅行者の皆さまからのご支援に心から感謝するとともに、日本=ハワイ島間の運航再開を後押ししてくださった地元企業、政府関係者、そして地域住民の皆様に厚く御礼を申し上げます」とコメントしている。

羽田=コナ線/ホノルル線にはエアバスA330-200を使用

ハワイアン航空は、週3便の羽田=コナ線および週4便の羽田=ホノルル線の追加定期便の開設を4月に米国運輸省に申請。その際、「日本とハワイを結ぶ路線は最も旅客数が多く、米国経済にとって最も有益であるとし、羽田=コナ線の開設は現在国際線が就航していないハワイ最大の市場の開放につながる」と述べていた。

その後、5月に米国運輸省が同路線の開設を承認。12月初め、米国税関国境警備局は「コナ空港に新しく開設された入国審査・税関施設(FIS: Federal Inspection Services Facility)によって、ハワイアン航空のフライトの受け入れが可能になった」と発表した。

改修後のプレミアムキャビン(ビジネスクラス)

羽田=コナ線/ホノルル線には、ワイドボディのエアバスA330-200を使用。現在、ハワイアン航空は同機の改修を行っており、改修された同機は2017年5月10日から導入される。改修後はフルフラットシートのプレミアムキャビン(ビジネスクラス)が18席、エクストラ・コンフォート(プレミアムエコノミー)が68席、エコノミークラスが192席となる。なお、既存のA330-200ではエクストラ・コンフォートは40席となる。

改修を経て、プレミアムキャビンはフルフラットシートに

エクストラ・コンフォート(プレミアムエコノミー)

エコノミークラス

ハワイアン航空は2010年に羽田空港が国際化された際、他の米国航空会社2社とともに同空港において運航を開始。その後、今日に至るまでの6年間、ハワイアン航空は羽田に乗り入れている米航空会社の中で最も多い50万人以上を羽田空港から運び、日本=ハワイ間で220万人の迎えてきた。

また、ハワイアン航空の羽田=ホノルル線は米国のGDPを9億4,100万ドル以上押し上げ、5億6,400万ドルの直接消費と2,337人の雇用機会をもたらしている。ハワイアン航空が週3便で運航する羽田=コナ線は、年間5,600万ドルの旅行者消費を生むと予測されており、同路線の開設に伴い、コナにおいて34人のスタッフを新たに雇用している。

現在、ハワイアン航空は羽田=コナ線の開設を祝し、Facebookの日本語ページにてハワイ島に関する情報を発信しているほか、羽田=コナ直行便の往復ペアチケットが当たるキャンペーンを実施。キャンペーン期間は2017年1月18日までとなっている。詳細はFacebookを参照。