ANAは12月26日、12月17日に受領したA320neo(new engine option)の初便を運航。羽田=関西線(NH95便: 18:15羽田発/19:40関西着)に導入する。

国内航空会社初のA320neoを受領(写真提供: エアバス)

ANAは日本の航空会社として初めてA320neoを受領。同機は2017年1月中旬より、中国線などの近距離国際線の定期便に導入を予定しているが、それまでは不定期に国内線への投入を予定している。初便運航前には就航式典を実施し、搭乗口にて乗客に記念品のプレゼントを予定している。

ANAホールディングスは2014年3月、国際線の成長原資として7機のA320neoの発注を決定。この7機は2018年度にかけて受領を予定している。エアバス機材としてはこの他、4機のA321ceo、26機のA321neo、および3機のA380を発注している。この内、A321ceoは2016年11月に国内線で運航を開始した。

ANAが受領するA320neoは、ビジネスクラス8席、エコノミークラス138席の国際線仕様機。ビジネスクラスには電動リクライニングシートを採用し、エコノミークラスを含む全席でタッチパネル式パーソナルモニターを完備。機内インターネットサービス「ANA Wi-Fiサービス」も装備しており、小型機でありながら中・大型機並みの機内設備となっている。また、A320neoから新しいエンターテイメントシステムを採用し、モニターのデザイン性や操作性が格段に向上し、機内空間がより快適になるという。

A320neoに関しては現在、世界で14社が運航。日本ではANAが初めての運航会社となる。なお、LCCのPeach Aviationも2016年11月18日に10機の購入契約を締結し、初号機は2019年夏までに受領を予定している。