結婚相手に求めたいものは?

「結婚相手に求めたいもの」は、誰しも一度は考えたことのあるテーマだろう。当然、人それぞれに好みの違いはあるものの、住む地域の常識や考え方、時代によってもそれは異なっているに違いない。それでは、世界の人の結婚相手に望む条件とはどんなものなのだろうか。日本在住の外国人20人に聞いてみた。

経済力を重視

・「経済的に自立しているかどうか」(ハンガリー/30代前半/女性)

・「お金持ち」(タイ/30代前半/男性)

・「第一は安定な収入です。イタリアでは、今だと共働きが多いので家事や料理の能力はあまり重視されていないと思います。昔はキリスト教同士じゃないと結婚できないとか、キリスト教同士でもいくつかの特別な手続きがありましたが、今は教会で結婚してもその規則が緩くなっています」(イタリア/30代前半/男性)

・「現在、中国は拝金社会なので、結婚相手に求める条件は次のようになります。男性に対する条件: 年収・自己マンションの面積&位置・職業・乗っている車など。女性に対する条件: 美しさ・スタイル・学歴・優しさ・年収・職業・親孝行かどうか」(中国/30代半ば/男性)

・「経済的に安定していることは、条件ではないけどみな考えていると思います。不景気になってから離婚がだんだん増えてきました」(フランス/30代前半/男性)

経済力+学歴・家柄・社会的地位

・「お金持ち、学歴、家柄」(インド/40代前半/男性)

・「お金はどれくらい稼げるか、貯金額はいくらあるか、顔、性格、親の社会的地位など」(韓国/20代前半/男性)

・「学歴、身だしなみ、経済力と価値観が合うことなど」(モンゴル/30代前半/男性)

経済力+家事をやってくれる人

・「収入の高さ、職業の安定さ、家事をやってくれるかどうかなどがポイントだけど、台湾では『困難があっても、夫婦2人で頑張って乗り越えよう』という考えを持つ人も少なくはない」(台湾/20代後半/女性)

経済力+家族を大切にする人

・「経済力と自分の家族を大事にする人かどうかが前提条件です。お母さん・おばあちゃんに対しての言葉遣いやスキンシップ等がとっても重視されます」(ブラジル/20代後半/男性)

・「相手の性格、責任感はあるかないか、家族を大事にするかしないか、経済力はどのぐらいあるか」(フィリピン/40代前半/女性)

経済力+相性

・「性格や価値観が合うことが一番の条件です。それから収入が安定していることです」(香港/20代後半/女性)

相性・性格を重視

・「恋愛結婚が多いので、性格が合うことが一番求められているように思います」(ウクライナ/30代前半/男性)

・「スペインでは、結婚相手より恋人として付き合う相手への考えがあります。結婚すれば、それが一般的に長く恋人として付き合っていて、本当にその人のことがちゃんと理解できて、一緒に暮らせば幸せになれるかどうかを確かめます」(スペイン/30代前半/女性)

・「愛と相性がメイン。女の人が働くのが当たり前なので、日本と比べたら相手の給料をそこまで気にしていない。もちろんお金持ちと結婚したい人もいますが、日本の女性の方が気にしている気がします」(アメリカ/30代前半/女性)

・「人それぞれですが、一番多いのは"性格が合うこと"や"自分を大切にしてくれること"だと思います。日本のように、ある一定の年収がないと駄目だと思っている人は意外とそんなに多くないです」(ルーマニア/30代前半/女性)

そのほか

・「優しい、頭がいい、家事ができる」(ベトナム/20代後半/男性)

・「宗教、学歴、家柄」(インドネシア/40代前半/女性)

・「家族と仲良くできるか、またロマンチストであること」(パラグアイ/30代前半/女性)

・「性格、犯罪歴がない、借金がないなど」(ロシア/20代半ば/女性)

総評

今回のアンケートでは、結婚相手の条件に「経済力」を含めている人は20人中12人だった。中には玉の輿(こし)を狙いたいという人もいるのだろうが、現実的に、ちゃんとした生活ができる程度の経済力は必要視されてしかるべきだろう。

他には、「学歴、家柄、宗教、相性、家族を大切にする人、家事をやってくれる人」などがあった。回答者のうち2人からは、「日本人はある一定の年収がないと駄目と思っている」といったコメントもあった。それは、現在の多くの日本人の考え方とはズレがあると筆者は思うが、いかがだろうか。

その他、興味深い回答だったのは、ロシアの方の「犯罪歴がない」だろう。また、パラグアイの方の「ロマンチストであること」はなかなかすてきな回答である。この回答者の個人的な条件なのかもしれないが、もしもそれが多くの人の求めるものならば、「パラグアイっていい国だ」と思わずにいられない。

調査時期: 2016年7月16日~2016年8月15日
調査対象: 日本在住の外国人
調査数: 20人
調査方法: インターネット応募式アンケート

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