歌手で俳優の星野源の最新著書『いのちの車窓から』(KADOKAWA刊)が、2017年3月30日に発売されることが19日、明らかになった。

星野源

同書は、雑誌『ダ・ヴィンチ』で2014年12月号よりスタートした星野の自筆連載に加え、新たに書き下ろしも加えたエッセイ集。今夜ついに最終回を迎える話題のTBS系ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』の撮影秘話や、念願だった紅白出場、大ヒット曲「SUN」、「恋」ができるまで、さらに、こっそり別人としてツイッターをやっていたエピソード、集団ではいつも一人でいた自分が「自分が人見知りである」と自ら言うことをやめたきっかけなど、約2年間にわたり星野源が見てきたもの、感じてきたことが満載の内容となる。

タイトルの『いのちの車窓から』とは、普段かけている度の強い眼鏡のレンズ越しに周囲を見ている自分を、なんとなく"窓の内側"にいるものと感じていることをつづった収録の表題作から。そんな彼の「窓」=「視点」からのぞいたものを丁寧に描写したエッセイは、自分自身がのぞく"窓"次第で変わるであろう生きる楽しさ、人や自分自身を好きでいられることの幸せを、温かく、時にユーモアあふれる言葉で紡いでいる。「人生は旅だというが、確かにそんな気もする。自分の体を機関車に喩えるなら、この車窓は存外面白い。」(収録エッセイ『いのちの車窓から』より)

星野は「自分の中で、年々書くことが楽しくなってきていて、その最中に生まれた文章が一冊にまとまると思うと、とてもうれしいです」と単行本化を喜び、「『いのちの車窓から』には、この2年間自分が見つめてきた景色と、それによって心が動いた瞬間の両方が詰まっています」と紹介。「言葉にできない想いを言葉にするために向き合う文筆の作業は、とても面白いです。ぜひ読んでいただきたいです」とコメントしている。

なお、きょう12月20日より予約受付開始となる。

写真=江森康之