JALとANAグループはこのほど、2017年2月1日以降の航空券発券分に適用となる「燃油特別付加運賃」(燃油サーチャージ)の改定を発表。円安と燃油価格の上昇に伴い、2017年2月から往復最大7,000円と、2016年3月以来、10カ月ぶりに燃油サーチャージが復活する。
JALとANAは2016年4月1日~5月31日発券分より、約6年半ぶりとなる燃油サーチャージゼロを国際線の全路線で適用。今回の改訂では、両社はともに2016年11月におけるシンガポールケロシン市況価格の2カ月平均を基準にしている。2カ月間の市況平均が1バレルあたり6,000円を下回った場合、燃油サーチャージは設定されないが、今回、1バレルあたり58.69米ドル、為替レートは1ドル=106.00円となり、シンガポールケロシン市況価格の円貨換算額が6,221円となったため、復活することとなった。
同期間の発券分については、今後の航空燃油価格の水準に関わらず、今回の設定額からの変更は原則行わないが、政府認可状況により金額や改定時期・適用期間が変更となる場合がある。
適用期間は、両社ともに2017年2月1日~3月31日発券分までとなる。日本発着の国際線区間に適用となり、1旅客1区間片道あたり、日本=北米(ハワイ除く)・欧州・中東・オセアニアが3,500円、日本=ハワイ・インド・インドネシアが2,000円、日本=タイ・シンガポール・マレーシアが1,500円、日本=ベトナム・フィリピン・グアムが1,000円、日本=中国・香港・台湾が500円、日本=韓国が200円となる。