Q.あなたが第二子出産前のママに教えてあげたい、第一子・第二子の子育てアドバイスを教えてください

ひとりの子どもを育てるのに比べ、第一子と第二子を同時に育てることにはいろいろ苦労が伴うのではないだろうか。そんな時には、すでにふたりを育て上げた経験者のアドバイスは、とても役に立つだろう。今回は、子どものいる既婚女性のマイナビニュース会員300人に「第二子出産前のママに教えてあげたい、第一子・第二子の子育てアドバイス」を聞いてみた。

今回、同時に行ったアンケートで「第一子の時には感じなかった第二子の子育ての難しさはありますか」と聞いたところ、「はい」は54.3%、「いいえ」は45.7%となった。「はい」とする理由としては、「上の子と並行しての育児が大変」が最多で39.3%、続いて「きょうだいの性別や性格の違い」が25.2%、3位「第二子の方が身体が弱い、わがままなど」は16.6%、4位「第一子の赤ちゃん返りや反抗期など」は6.1%だった。「その他」は9.2%、「特になし/回答なし」は2.5%だった。

Q.あなたが第二子出産前のママに教えてあげたい、第一子・第二子の子育てアドバイスを教えてください

■あまり気負わずに育児を楽しむ

・「どんな時でも、お母さんが明るい気持ちで日々過ごすことが大切ではないでしょうか」(50歳/山梨県/フードビジネス/販売・サービス関連/会社員・公務員・団体職員)
・「自分も心配や不安なことあったけど、うまれてきてくれれば、なんとかなります。かわいい子どもに癒やされて」(31歳/長崎県/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「一緒に自分も育てているのだと思い、無理をしない、力を抜く、育児書通りにしない、くらいでしょうか」(55歳/福島県/その他/その他・専業主婦等/その他)
・「なんとかなるさ! あんまり深く考えても、しょせんは意思をもった別人。思い通りになんてならないから、比べたり焦ったりしても自分が疲れるだけ」(35歳/静岡県/海運・鉄道・空輸・陸運/事務・企画・経営関連/会社員・公務員・団体職員)
・「第一子の子育てに神経質にならないのが一番だと思います。 頑張りすぎてママが不安になったりすると、赤ちゃんもなかなか寝てくれなかったり夜泣きをしたりとママが参ってしまうので、頑張りすぎず、神経質にならずがいいと、私は後後悔しました」(39歳/神奈川県/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「ふたりも面倒を見るのは大変なので、完璧にやろうとせず、適当に済ませばいいやという気持ちで、気負わないことがいいと思います」(30歳/千葉県/ソフトウェア・情報処理/事務・企画・経営関連/社員・公務員・団体職員)
・「子どもは親が心配するほど弱くないです。ゆったりと見守ってあげるだけで元気に育ちます」(50歳/兵庫県/その他/その他・専業主婦等/フリーター)
・「今のお母さんは、ネット上のことばかり気にしてる。子育ては人それぞれだし、教科書通りにはいきません。気楽に親も勉強です」(47歳/北海道/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「教育や習い事など頑張らなくていい。させても、させなくてもなるようにしかならないし、それほどの成果もない。大きくなって、やりたがったらでいい。けっこうお金の無駄になりました」(31歳/北海道/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「ひとりの子どもの世話だけをしていた時に比べて、ふたり同時の子育ては圧倒的に大変になる。けれども、そのことを大変だとか辛いとか思うよりかは、子育てを楽しむよう心がけた方がいい。赤ちゃんの世話は本当に大変だけど、結局はほんの1~2年くらいのことでしかなく、後から振り返るとアッと言う間に過ぎ去ってしまう時間で、本当に本当に貴重な宝物のような時間だから」(44歳/千葉県/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)

■上の子へのケアも忘れずに

・「第二子が生まれると途端に第一子が甘えん坊になるので、第一子にも気を配ってほしい」(60歳/東京都/その他/その他・専業主婦等/フリーター)
・「手は第二子へ。声がけは第一子へ。オムツを変えたり授乳したりしながらも、上の子への愛情をしっかり届ける」(47歳/埼玉県/その他/その他・専業主婦等/フリーター)
・「上の子のケアをおろそかにしないことかな。下の子はうまれてからしばらくは寝る、泣くしかしないので、多少放っておいても分からないから、上の子の相手をしてあげてください」(45歳/栃木県/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「やっぱりふたり目がうまれるにあたっては、上の子のケアは絶対必要です。うまれたばかりの子に集中させてしまうので、とにかく上の子に愛情を注ぐ。ある程度下の子が大きくなってきたら、同じように分け隔てなく、愛情を注ぐことがいいと思います」(39歳/千葉県/その他/その他・専業主婦等/求職中・無職)
・「上の子の前では下の子より上の子をかわいがってあげた方が、赤ちゃん返りしにくい」(40歳/静岡県/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「とにかく、上の子! 上の子をしっかりだっこして、大好きよと伝え続けることが大切だと思う。それが下の子や他の子に対して、優しい人に育っていく第一のポイントだと思う」(46歳/福島県/その他/その他・専業主婦等/その他)
・「第一子がヤキモチをやかないように、ぬいぐるみで一緒に子育て練習する。ママゴトのように」(25歳/奈良県/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「第二子がうまれてくる前に、たっぷりと愛情を注いであげてください。そして、『お兄ちゃん、お姉ちゃんになってたらママを独り占めできなくなるけれど、ママはあなたのことが大好きだし、頼りにしてるからね』と伝えてあげてください。子どもってママのことが大好きだから、たくさんママの力になりたいって思っていると思います。うまくいかなくて、『ママを困らせないで! 』と思うこともあるかもしれませんが、大丈夫!! 第一子も第二子も、たくさん抱きしめてあげることで、安心して成長していけると思います。頑張って!! 」(46歳/福島県/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「第一子は親も不慣れで、つい怒りすぎてしまう。怒らないであげて。"怒る"と"叱る"は全くの別物。"叱る"は子どもが危ないことをした時に教育的なものだから必要だけど、"怒る"は親の都合、親の感情。どうでもいいようなこと。怒らないで、ゆっくり気長に、穏やかに子育てしてください。私は上の子を怒りすぎてしまった親です」(41歳/佐賀県/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)

■ふたり目は楽になる

・「第一子はとにかく初めての経験で、心配なこと不安なことばかりだと思います。でも第二子は自信を持って育てることができます」(37歳/茨城県/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「相手がふたりだと作業量は増えるけど、ひとり目の育児経験があるので漠然とした不安ははるかに少なく、精神的にはかなり楽です」(38歳/埼玉県/農業協同組合/公共サービス関連/会社員・公務員・団体職員)
・「第一子は母親も未経験のことばかりで一生懸命なのが赤ちゃんにも伝わって、赤ちゃんも楽でなかったのかよく泣いて、親は夜も眠れない日があった。第二子の時は親の余裕が赤ちゃんにもいい影響を与えて、ゆったりとした子育てができる。何の心配もなく育てられた」(64歳/滋賀県/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「第一子で感じた子育ては第二子出産では大事な知識となるので、十分生かしてほしい。2倍ではなく、3倍の喜びでもあることを実感しながら」(48歳/栃木県/医療用機器・医療関連/その他技術職/会社員・公務員・団体職員)
・「年齢が近いきょうだいだと、初めの頃は手がかかって辛いけれど、2、3年も経てばふたりで遊ぶようになって、親もだいぶ楽になると思う」(33歳/大阪府/輸送用機器/事務・企画・経営関連/社員・公務員・団体職員)
・「ひとり目は音を立てないよう気にしたりしたが、ふたり目はひとり目が騒ぐのが普通の状態なので、騒がしい中でも寝てくれます。やりやすいです」(39歳/京都府/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「第一子をうんで育てたことがあるなら大丈夫。何とかなる。経験が宝」(75歳/東京都/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)

■きょうだいを平等に/それぞれの個性を尊重

・「第一子、第二子も、それぞれの子のことを別々に考えてあげる時間があれば、きっと伝わります」(39歳/鳥取県/その他/その他・専業主婦等/求職中・無職)
・「子どもたちをひとまとめに育てるのではなく、それぞれの個性を伸ばせるように、個々に向き合って子育てしてほしい」(54歳/兵庫県/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連/会社員・公務員・団体職員)
・「特別、第一子と二子の育て方や扱い方を変える必要はないと思います。双子を育てていると思って育てればいいのでは? と思います」(53歳/大阪府/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「独り占めできていたママを、下の子にとられたという寂しさがあるので、平等に子どもたちに接してください」(58歳/山形県/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「『上の子だから』『下の子だから』より、個人を重視した方が楽! 」(51歳/長崎県/その他/事務・企画・経営関連/会社員・公務員・団体職員)
・「上の子に我慢してもらうときもあるし、下の子に我慢してもらう時もある。過ぎてしまえば、な~んてことない」(48歳/埼玉県/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「『お姉ちゃんだから……』『お兄ちゃんだから……』は禁句です! 」(39歳/東京都/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「第二子は写真を撮らなくなってしまうと思うけれど、写真をいっぱい撮ってあげてください」(29歳/大阪府/ソフトウェア・情報処理/IT関連技術職/会社員・公務員・団体職員)

■人の手を借りる

・「余裕を持って、困った時は『誰でも』使うことが大切」(35歳/東京都/その他/営業関連/会社員・公務員・団体職員)
・「周りに頼ってひとりで抱え込まないことが、自分も家族も助けられることにつながります」(40歳/神奈川県/その他/その他・専業主婦等/その他)
・「やはり出産したら、ふたりの小さい子どもを見ることになる親御さんは本当に大変だと思います。パートナーだけではなく、近くに何か困ったときにすぐ頼れる人(祖父、祖母の方とか)がいる方が絶対にいいです」(20歳/東京都/その他/その他・専業主婦等/求職中・無職)
・「自分のプライドをかなぐり捨てて、周りに頼ること! 」(47歳/栃木県/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)

■その他

・「上の子にも下の子にも手がかかってイライラしてしまう時がありますが、そんな時こそ子どもをギュッと抱きしめて『幸せ! 』や『かわいい! 』と声に出せば子どもにも伝わるし、自分も笑顔になれるのでぜひやってみてほしいです」(52歳/東京都/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「子どもを自分のアクセサリーにしたらいけないですよ」(51歳/東京都/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連/会社員・公務員・団体職員)
・「胎教でもなんでもいいので、おなかの赤ちゃんに常に声かけをしてあげてほしいと思います」(54歳/東京都/その他/その他・専業主婦等/フリーター)
・「かわいい服を着せたくなるけど、すぐ大きくなるので安いので十分。あとからお金がたくさん必要になるし、早い内に貯金を始めた方がいいと思いました」(39歳/鹿児島県/その他/その他・専業主婦等/フリーター)
・「時間が経てば経つほど、ふたりうんで良かったな! って実感すると思う。大変だけど、幸せも2倍になります♪」(43歳/静岡県/フードビジネス/販売・サービス関連/会社員・公務員・団体職員)
・「子どもにとって環境と経験はとても影響すると思うから、小さい内からたくさんの経験をさせた方がいいと思う」(37歳/熊本県/その他/その他・専業主婦等/求職中・無職)

総評
マイナビニュースの既婚女性会員に対して、「あなたが第二子出産前のママに教えてあげたい、第一子・第二子の子育てアドバイスを教えてください」と聞いたところ、さまざまな意見が寄せられた。もっとも多かったのは「あまり気負わずに育児を楽しむ」で21.3%、2位「上の子へのケアも忘れずに」は19.3%、3位「ふたり目は楽になる」は13.0%、4位「きょうだいを平等に/それぞれの個性を尊重」は9.7%、5位「人の手を借りる」が5.0%で、「その他」は11.7%、「特にない」は20.3%だった。

「子育てアドバイス」として、もっとも多く寄せられたのは、"気持ちのありよう"に関するものとなった。ふたりを同時に育てることは、肉体的にも精神的にもかなりの負担となる。どうしても気負いがちとなるママに対して、あまり神経質にならずにリラックスして育児に臨むことの大切さをアドバイスしている。

「上の子へのケアも忘れずに」では、第二子の育児にかかりっきりになり、第一子への気配りがおろそかになりがちなことへの注意を促している。むしろ意識して第一子をかわいがることで赤ちゃん返りを防ぎ、結果として子育てがしやすくなるという効果もあるようだ。

「ふたり目は楽になる」では、第一子を育てた経験が大きく役立ち、第二子の子育てはとても楽だったという体験談が多く寄せられている。また、きょうだいで仲良く遊んでいる、あるいは第一子が子育てを手伝ってくれた、というケースもあった。同時に、子育てに慣れすぎて手抜きがちになってしまったという反省の弁も聞かれた。

「きょうだいを平等に/それぞれの個性を尊重」は、2位の「上の子へのケアも忘れずに」と同様、子どもたちそれぞれを思い、等しく愛情を注ぐことの大切さを訴えるものとなった。具体的には、「お兄ちゃん(お姉ちゃん)だから我慢しなさいはNG」とする意見が目立っている。「人の手を借りる」ではひとりで抱え込まず、頼れる人には積極的にサポートを求めることの重要性を指摘。1位の「あまり気負わずに育児を楽しむ」にも通じる結果となった。

「その他」の意見としては、「体調管理はしっかりと」「うまれてしまえばひとりになれる時間がないので、ひとりの時間を大切に」「我慢させることは大切な人生勉強」「叱りまくるのが効率的」などが寄せられている。

調査時期: 2016年10月26日~2016年11月4日
調査対象: マイナビニュース会員(既婚女性限定)
調査数: 300人
調査方法: インターネットログイン式アンケート

※写真と本文は関係ありません