Q.妊娠中、一番辛かった出来事を教えてください |
妊娠をして、お腹に新たな命を宿すことは何にも代え難い喜びだが、一方で、妊娠中は何かと大変なことも多い。普段であればなんでもないことでも、こと妊婦にとってはとても辛く、心身ともに落ち込んでしまう、と言ったこともあるだろう。今回は、子どものいる既婚女性のマイナビニュース会員144名に「妊娠中、一番辛かった出来事」について聞いてみた。
Q.妊娠中、一番辛かった出来事を教えてください
・「悪阻が悪く、なかなか口にする物がなく、入退院を繰り返したこと」(74歳/大阪府/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「私はつわりがかなりひどく、中毒症まで行きました」(41歳/青森県/教育/公共サービス関連/会社員・公務員・団体職員)
・「うんざりするほど毎日延々続くつわり。床に這いつくばったまま、2~3m先の冷蔵庫に麦茶も取りに行けなかった」(38歳/埼玉県/農業協同組合/公共サービス関連/会社員・公務員・団体職員)
・「とにかくつわりが激しく、定期検診に行くにも道端で吐いたりしながら、必死の思いでした」(54歳/愛知県/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「つわりが気持ち悪くて、ずっと船酔いの気分だった」(32歳/東京都/証券・投資銀行/事務・企画・経営関連/会社員・公務員・団体職員)
・「つわりがきつくて入院。ひと月で13キロ体重が減ってしまった。もともと標準体重なので、急激に痩せすぎて体力は落ち、脱水状態でトイレも行けず、立ち上がるどころか這うこともできず(這っただけでめまいで転倒し、頭部打撲……)。でも、つわりが治まったら、ひと月で体重復活!」(38歳/鳥取県/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「妊娠後期に自分の足の爪を切らなければいけないとき。手が届かない」(59歳/東京都/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「妊娠初期はお腹も軽くて動きやすかったのが、妊娠後期ともなると、お腹の重みで足と腰の痛みやこむらがえりにひたすら耐える必要がある」(47歳/千葉県/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「お腹が大きくなって、仰向けも横向きも座るのも苦しかった」(32歳/千葉県/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「お腹がすぐに張ってしまうこと。家事もままならなくて、体も気持ちも辛かった」(35歳/千葉県/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「年子を見ながらの妊娠中。共働きの女性上司が親に子育てを押し付けていて、自分はあまり苦労してないのですぐに『そのくらいできるでしょ』と簡単に言われた」(36歳/徳島県/教育/専門サービス関連/会社員・公務員・団体職員)
・「体調が悪いのに、夫がそれに気づいてくれなかったとき」(45歳/福島県/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「年子の二人目妊娠(8カ月)時、(元)旦那が『君は僕のお世話までするのは大変だろう』と言うバカげた理由で実家に2カ月間帰ったとき。辛かったと言うか、こんな呆れた男を選んだ自分が情けなくなった」(51歳/長崎県/その他/事務・企画・経営関連/会社員・公務員・団体職員)
・「もともと体重があったので妊娠期間中の体重管理が面倒で大変でした」(52歳/神奈川県/医療用機器・医療関連/専門サービス関連/会社員・公務員・団体職員)
・「太って先生に何度も注意されたこと」(38歳/佐賀県/海運・鉄道・空輸・陸運/技能工・運輸・設備関連/社員・公務員・団体職員)
・「無事に生まれてくれるかという不安」(53歳/神奈川県/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「体の調子が悪くても、お腹の中の子は話してくれないから、どれくらいなら動いても大丈夫かわからなくて不安だった」(29歳/東京都/その他/公共サービス関連/会社員・公務員・団体職員)
・「眠りが浅くなり、寝つきも悪くなったのが辛かった」(34歳/愛知県/農林・水産/その他・専業主婦等/会社員・公務員・団体職員)
・「トイレが近く、夜中何度も起きてゆっくり眠れなかった」(36歳/埼玉県/ソフトウェア・情報処理/IT関連技術職/会社員・公務員・団体職員)
■総評
マイナビニュースの既婚女性会員に対して「妊娠中、一番辛かった出来事」を聞いたところ、1位は「悪阻(つわり)」で、38.2%を集めた。2位は「体が自由に動かせない」で11.8%、3位「周囲の無理解や思い通りにならない現実」で7.6%、4位は「体重の増加や体重管理」が4.9%、5位「孤独や不安」と「不眠」で、ともに4.2%となった。また、「特にない」は8.3%、その他は20.8%だった。
「妊娠中、一番辛かった出来事」の1位は、全体の4割近くとダントツの票を集めた「悪阻(つわり)」となった。「悪阻」は妊娠初期に起こる生理現象で、おもに吐き気や嘔吐などの消化器系の症状として現れる。人によって個人差はあるものの、やはり吐き気や嘔吐、食欲不振などに苦しむ人は多く、妊娠期における辛いことの筆頭に挙がった。
2位は「体が自由に動かせない」こと。お腹が大きくなるにつれ体の動きが制約され、「うつ伏せになれない」「寝返りが自由にうてない」「お腹で足元が見えなくなる」など不自由な思いをしている現実が綴られている。
3位の「周囲の無理解や思い通りにならない現実」は、身体面での辛さというより、精神面でのしんどさにスポットを当てた回答となった。「普段扱いされる」「思い通りにならない」などといったコメントのほかに、「旦那があまり喜んでいる様に見えなかった」「しんどくなっても、主人があまり気を遣ってくれなかった」など、パートナーにサポートしてもらえない状況を悲しむ声が印象的だった。
4位の「体重の増加や体重管理」では、医師からの体重管理の指導に苦労したり、あるいは周囲に「太った」と指摘されることに傷付いている様子がうかがえる。
5位「孤独や不安」は、3位の「周囲の無理解や思い通りにならない現実」ともリンクしているかもしれない。妊娠中は精神的に不安定になりがちで、どうしても「孤独」や「不安」を感じやすい。そんなときに周囲の理解やサポートがあれば、ずいぶんと軽減されるのではないだろうか。
同じく5位の「不眠」は、「夜、何度も起きてしまって寝付けない」「臨月に入り、お腹が大きくてなかなか熟睡できなくなった」など、大きなお腹や体調の変化ゆえに眠りが浅くなったり、なかなか寝付けないなどの苦労をしている様子が忍ばれる。
その他の回答としては、「ビールが飲めなかったこと」「仕事を辞めろといわれたとき」「妊娠中毒症や風邪を引かないように気を付けなければいけない。風邪を引いて薬が飲めず辛かった」「なかなか生まれなかったので、毎日アホみたいに歩いた。結局、促進剤使いました」「姑から子どもの名前を否定されたとき」「お腹での育ちが悪く一カ月前から入院したこと。点敵が辛かった」などが寄せられた。
その他、「下腹が痛み、次の検診まで赤ちゃんが無事か心配した」「むくみがひどく、血圧が200超えることがあったので、無事に出産できるか心配だった」「切迫流産で安静指示中に出血してしまって、不安で生きた心地がしなかった」という、シリアスなコメントもあった。
子どもを授かるというのは大きな喜びだが、反面で、妊婦さんにはいろいろな辛さもあることだろう。「悪阻」や「不眠」ももちろん大変だが、それ以上に「周囲に理解されない」ことや、それゆえに「不安」や「孤独」を感じてしまうことの方が問題かもしれない。パートナーをはじめとする周囲のさり気ない気遣いやサポートが、精神的にも何かと不安定になりがちな妊娠期の大きな支えとなることは間違いないだろう。
調査時期: 2016年7月1日~2016年7月7日
調査対象: マイナビニュース会員(既婚女性限定)
調査数: 144人
調査方法: インターネットログイン式アンケート
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