JR西日本は16日、来春のダイヤ改正の概要を発表した。ダイヤ改正日は2017年3月4日。近畿エリアの在来線では、新快速を平日昼間も12両編成で運転するほか、嵯峨野線(山陰本線)京都~嵯峨嵐山間で普通列車を増発。特急「サンダーバード」は朝の下り4本、夜の上り4本が高槻駅に新規停車する。
新快速は琵琶湖線・JR京都線・JR神戸線(東海道・山陽本線)米原~姫路間を中心に、北陸本線または湖西線経由で敦賀駅まで運転される列車、姫路駅から先の赤穂線播州赤穂駅まで乗り入れる列車も設定されている。JR京都線・JR神戸線では日中15分間隔で運転されるが、土休日は12両編成で運転されているのに対し、平日昼間は8両編成の列車も多く、大阪駅を平日10~16時台に発車する新快速のうち、12両編成の列車は下り(三ノ宮・姫路方面)10本・上り(京都方面)12本にとどまる。
3月4日に実施されるダイヤ改正で、現在8両編成で運転されている平日昼間の新快速も12両編成で運転。これにより、座席数は1列車あたり約550席(8両編成)から約800席(12両編成)に増え、全体では約9,000席増加するという。なお、平日17~19時台の大阪駅始発の新快速と、京都駅8時20分発の米原行新快速はダイヤ改正後も8両編成で運転される。
高槻駅に特急「サンダーバード」停車、嵯峨野線は普通列車を増発
新快速も停車するJR京都線(東海道本線)高槻駅では、2016年3月ダイヤ改正から特急「はるか」の一部列車(朝の関西空港行4本、夕方以降の京都方面行10本)が停車しており、来年3月のダイヤ改正から北陸方面の特急「サンダーバード」も一部列車(朝の下り4本、夜の上り4本)が停車。北摂エリアから北陸・信州方面へのアクセス向上が図られる。
嵯峨野線(山陰本線京都~園部間)は現在、10~16時台は快速列車(京都~亀岡間は途中の二条駅・円町駅・嵯峨嵐山駅のみ停車)を毎時1本、普通列車を毎時3本運転。ダイヤ改正後は新たに京都~嵯峨嵐山間の普通列車が上下各7本設定され、同区間の普通列車は毎時4本、おおむね15分間隔での運転に。嵐山・嵯峨野エリアへの利便性が向上する。