JR北海道はこのほど、新型除雪機械の導入や防雪柵・降雪モニターカメラの増設、2,000人規模の除雪作業員雇用などからなる今年度の冬季対策の概要を発表した。

排雪モータカー

排雪モータカーロータリー

JR北海道は現在、モータカーの先頭部に雪をかき分けるラッセルを取り付けた排雪モータカー52台と、排雪モータカー2台を連結したラッセルモータカー4編成8台、雪を遠くに飛ばせる排雪モータカーロータリー66台を保有。今年度はこのうち、排雪モータカー3台と排雪モータカーロータリー1台を新型に入れ替える。

暴風雪や地吹雪から線路を守る防雪柵も、これまで861カ所、距離にして79.7kmの区間に設置してきたが、今季は函館本線の新函館北斗駅(70m)や七飯~大沼間(230m)など、4区間計1.0kmに新たに取り付ける。札幌圏や無人駅、列車本数が少ない線区などに設置してきた降雪モニターカメラは、今季は石狩太美~石狩当別間と天塩中川駅に新設する。

また、駅構内のポイント部・ホーム上・踏切内の除雪やトンネル内のつらら落とし、車両に付着した雪の融雪など、機械化が難しい作業も多いことから、今年度も昨年度と同程度の規模で除雪作業員を雇用し、安定輸送に努めるとのこと。